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【a-111】パンとペンの事件簿 柳広司 著 読書メモ

オーディブル。

かなり面白い本だったので作家さんローラーをしたくなった。

舞台は第一次世界大戦中?の東京。
繊維系産業の工場で働いていた主人公が職場から追放され、一時的に助けてもらったのが社会主義者たちの集まる売文社。
そこは文書の代筆をなんでも受ける会社。
そこに居る一癖も二癖もある登場人物たちが日々起こる事件の中でユニークかつスマートに解決へ導く短編集的なストーリー。

最後には主人公も新たな職に就けて売文社を卒業していく。

主人公の勤めていた工場を戦争成金で乗っ取り、政治家を接待して抱き込み、利権を貪りつつ労働者を泣かせる社長。こいつを告発した事件。
アメリカへの出稼ぎと偽って売春婦として送り込む詐欺のグループの摘発。
暗号解読。
売文社代表の逮捕に伴う裁判。
などなど面白いストーリーが連なっていた。

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