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【日記】下関国際のこれから

2022年8月22日、第104回 全国高等学校野球選手権大会の決勝が行われ、仙台育英が東北勢として初の優勝を掴みました。東北勢が決勝に行くたびに話題に上がっていた『白河の関』を、今回は本当に超えることができました。これからはジンクスから開放されたことにより、他の東北勢も続々と優勝していく流れがくるかもしれません。おめでとうございます。

そして、下関国際。本当にお疲れ様です。
山口出身の自分が最後まで甲子園に釘付けになったのは初めてです。
先発投手として強豪相手にゲームメイクし続けた古賀くん、
リリーフエースとして強心臓を見せ続けた仲井くん、
リードオフマンとしてヒットを量産した赤瀬くん、
大阪桐蔭相手に決勝タイムリーを放った賀谷くん、
下位打線で勝負強さを示した森くん  etc.

2018年の鶴田くんや濱松くんの代が忘れられないように、この代のメンバーも何年先も記憶に残り続けると思います。本当に強い代でした。大会前は下関国際をCランクにしているスポーツ紙もありましたが、『大阪桐蔭に対抗できる優勝候補8校』という記事でも名前があがっており、知る人ぞ知る隠れた優勝候補が今年の下関国際でした。

準優勝は非常に素晴らしい結果なのですが、試合中ずっと真剣な表情で全然笑わないこの子達に、最後は笑顔で甲子園に立っていてほしかった、という悔しさもあります。

でも、試合後にいいニュースがありました。今大会攻守で活躍した仲井くんが、U-18の代表選手として選出されたのです。2018年のベスト8のときは誰も選出されていなかったので、下関国際からは初選出です。侍ジャパンの公式サイトに仲井くんのページがあるのが心から嬉しいです。

9月には国体もあり、この代の下関国際の野球はもう少し見れます。多分明日の朝には仲井くんや古賀くん等の進路も明らかになり、新しい場所での活躍を見る将来が待っています。その先がプロでも大学でも社会人でも独立でも。

そして次の代が担う下関国際のこれから。ベンチ入りメンバーは完全に3年生のみで、甲子園を経験していないメンバーで来年から挑まないといけません。今の山口県高校野球の情勢は、宇部鴻城や高川学園など甲子園で勝利を経験している強豪もいて、下関国際がダントツで抜けているわけではありません。厳しい戦いが待ち受けていると思います。

ですがそんな状況でこそ、坂原監督の『弱者が強者に勝つ』という考えが輝くと思います。今大会で目立っていた守備でのカバーリングのように、プレーの細部にこだわった指導で選手を成長させると思います。坂原監督はスパルタな評判もありますが、朝練を失くし睡眠時間を増やすなど、柔軟な考え方の持ち主でもあります。今回の決勝を経て得た経験から、より強いチームを作っていくでしょう。


この夏、多くの山口県民に夢を与えてくれた下関国際。
決勝まで勝ち進んだナイン達の ”これから” と、
その意志を引き継ぐ下級生達の ”これから”、
そして今年の躍進を見て下関国際に入ることを決意した中学生達の ”これから” を、同じ山口県内で下関から一番離れている岩国から、こっそり応援していきたいと思います。



いつもキレイに使っていただき、ありがとうございます。