「怒り」は対処法より予防法
仕事をしていると上司や同僚、お客さんに対して怒りを感じることがあると思います。
「なんで分かってくれないんだ」
「あの態度が許せない」
「何回言わせるんだ」
などなど日々の業務の中でイライラするポイントは多くあります。
そんな怒りの対処法としてこんなことがあります。
・6秒我慢
怒りのピークは初めの6秒なので6秒間我慢すれば衝動を抑えられる。
・深呼吸する
怒りの場所から離れて深呼吸して気持ちを落ち着かせる。
・べき論を辞める
「こうあるべき」「こうするべき」という自分の価値観を相手に押し付けない。
どれも正しい対処法です。でもこれを実行するのって結構難しいんです。
なんでかっていうと、怒る人って瞬発的に反応している場合がほとんどなんです。そして決まって後から後悔するんです。科学的には6秒我慢すれば怒りのピークは過ぎるんですが、感情的になったときには6秒我慢できないんです。また、深呼吸する余裕なんてないんです。ましては、べき論を冷静に考えることなんて怒りの最中は無理中の無理。
ということで、私がもっと大事だと思っていることは対処法ではなく予防法だと確信しています。病気と同じで病気になってから手術や薬の投与をするよりも、病気にならないように予防医学を実践して病気にならない身体にしたほうが良いですよね。
じゃあ怒りの予防ってどうしたらいいのか。
自分自身を考えてみた時に怒りのタイミングにはある共通項があることがわかりました。そしてよく怒っている人を観察してみても同じことが言えたので予防法として使えると思います。
<怒りの予防法の3つのポイント>
1.最悪を想定する
人は想定外の事態が起こった時に怒ります。でもトラブルをあらかじめ予測できていたら、あなたは慌てることなく対処できます。
2.余裕を持つ
人は余裕がないと怒ります。余裕には時間とお金の2種類ありますが、どちらも余裕がある人は簡単には怒りません。時間はスケジュールを余裕をもって組み立てるとか、プライベートの時間を増やすなど心の余裕がうまれます。また、お金に余裕がない人も心の余裕がなく怒りやすいです。決してお金持ちになる必要はなくて、収入と支出のバランスを保てばいいだけです。
3.相手に期待しない
人は期待するほど怒ります。仕事は一人ではできないので人間関係は大事です。でも上司や同僚に期待することは辞めましょう。期待にこたえられなかった時に期待は怒りに変わるからです。だからはじめから周りに期待しないようにしましょう。また、自分も相手に期待されないようにしましょう。周りに期待されるということは未来の怒りをかうということだと理解しておきましょう。
私はこの3つを実践しているので、仕事で怒りを感じることはほとんどなくなりました。ただ子育てに関してはまだまだ未熟で怒りスイッチが入ってしまいます。これは今後の課題です。育児で予防法ができれば、たぶん仙人になれます。がんばります。
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