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「ラビット追いしかの山」(2024/01/31の日記)


きのこの山のスナック部分だけを商品化したやつ、存在は知ってたけど今日初めて実物を発見したので購入した。底なし沼ならぬチョコなし山。

パッケージにでかでかと「チョコぬいじゃった!」とある。あれってきのこの山(種族名)からしたら装備品というか、体の一部ではないものだったんだ。元ネタのキノコが傘と茎で完全一体だから、こっちもそうなんだと思い込んでた。

ということはもしかしてたけのこの里(種族名)もそうなのか。こっちが兜ならあっちは鎧みたいな感じで「チョコぬいじゃった!」できるのか。
しかし、これはイメージの話なんですけど、たけのこの方はきのこより一体な感じがする。きのこが装着型で、たけのこが肉体変化型みたいな。


パッケージの内側にこう書かれていた。今検索したら昨年の7月に発売開始したらしい。だからか。残雪が視界の端にチラつく1月にこんなことを言われたら矛盾脱衣を疑ってしまう。山側が遭難するな。


中身はこんな感じ。チョコがないのにきのこの山(ノーマル)と同じ値段なのをいぶかしんでいたが、そのぶん量が多く入っているようだ。

味なんですけど、いないチョコの幻が見える味でした。
数年前に死別した友人の姿を街中で見つけて、やっとの思いで追いつきその肩をつかもうとしたらふっとすり抜けてようやく幻覚だったと気付く感じをひと口ごとに味わえます。

たぶん、強火のたけのこ派の人にこれを食べさせ続けるのは、近世になってから倫理的な観点で禁止とされるタイプの拷問なのではないでしょうか。
チョコとスナックが一体となっている点に美徳を感じているたけのこ派に、チョコスナが分かれているきのこどころか、存在しないチョコの外周だけを執拗にねちっこくなぞられるこの商品を食べさせたら精神が崩壊すること間違いないと思います。

おすすめなので見つけたらぜひどうぞ。


後は昨日も書いてた小説を読み終えました。伊坂幸太郎の『ホワイトラビット』。バイト先のミステリー特集みたいなやつでランクインしてたのと元々伊坂幸太郎が好きだったので買ったけどしばらく寝かせてたのでようやく読んだ。

めちゃめちゃ面白かった……! ある一戸建てで起きる立てこもり事件を中心に、登場人物たちの思惑が錯綜する話。

僕好みのどんでん返しもあってとても良かった。小説を読む方法(という表現が適切なのかは分からない)って人によって異なると思うんだけど、僕の場合、人物描写や性格、口調からイメージできそうな(近そうな)既存のキャラクターや俳優を当てはめて脳内に映像を思い浮かべる読み方をしている。例えばこの小説に登場する警察の春日部という男は、口調や先輩刑事の存在もあってゲーム『428 封鎖された渋谷で』で加納慎也を演じる天野浩成さんを想像していた。

で、こういう読み方をしていると、登場人物に関するどんでん返しが起こった時に脳内の映像がガラッと変わることになる。これがね……たまんねっスわな!!! 脳汁がドバドバ出る!!!

今年はたくさん本も読んでいきたいな。無駄な時間を無くそう月間。いや年間。

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