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パン屋と環境問題

前回から、時間が空いてしまったけれど、予定通り「パン屋と環境問題」のことを書きました! 「食べ物が、一番の環境問題じゃないか」 前回まで書いてきた、ブーランジェリードリアン田村さんの、お父さんの言葉として、著書「捨てないパン屋」の中で紹介されている言葉。 ほんとに、そうだと思う。子育てしていても、子どもという「自然」に対して、やはり一番気を使うのが食べ物。子どもの身体を作っているのは毎日の食べ物なのだから。特にパン屋は、食べ物を作るのが仕事なので、お客様の身体という「自然」

    • これからのパン屋の働き方

      前回までの4話で、ドリアンさんでの研修で見聞きしたことを書きました。今日からは、その後考えていることを少しずつまとめていきたいと思っています。以下第5話です。 前回、「パン屋の仕事は山登りに似ている」と書いた。ドリアンさんの薪釜パン焼き風景を見ていてそう思ったのだ。 粉をこねながら薪釜を温め、同時進行でテキパキと作業が進められていく様子は、勢いよく山を登っている感じ。 いちばん神経を張り詰め、かつ心身ともに仕事の喜びを感じるであろう、パンの釜入れは山頂。 薪釜の中で焼

      • 釜入れの風景

        やっと、釜入れからの流れが書けました! 何しろまだまだ、うちの店の働き方改革は始まったばかりなので…。細切れの時間を見つけて、書いてます。以下第四話。 パン屋の仕事は、山登りに似ていると思う。ひたすら登る。薪釜の温度を上げていく。そして山頂に当たるのが、釜入れの瞬間なんじゃないか、と思った。 薪釜の温度が上がりきったら、ひと呼吸おいて、集中して、パン生地をひとつひとつ窯に入れていく。見ている方も思わず背筋が伸びてしまう。パン籠をひっくり返し、生地をパドルのような形の、ピー

        • 「初めまして」で始まる早朝のドライブ。いよいよ見学の朝

          今日は、「ブーランジェリードリアン」さん見学の話前半。 店主の田村さんと、何度かメールでやり取りし、ご指定通り広島中心市街地の八丁堀に宿をとっていました。そして見学数日前に、「3時45分ころ、迎えに行けます。どうですか?」と、メールをいただきました。パンを販売する店舗とご自宅が広島市の繁華街八丁堀にあり、薪釜のあるパン工場は、少し離れた場所にあるのです。なんと、迎えに来て頂けるなんて。 3時45分といえば、まだ夜。外に出てみると人通りはほとんどなく、ゴミ収集車だけがテキパ

        パン屋と環境問題

          いざ「ヒロシマ」へ。

          2019年5月15日に、長野県上田市から広島市へ新幹線で移動。本当に久々の遠出なので、出かける前日の夜は、ワクワクと緊張とであまり眠れないまま朝を迎えた。 「まあ新幹線で寝ればいいね」と思っていたけれど、甘い甘い(笑)。きっと寝るだろうと思っていた子どもたちは一睡もせず、お菓子を食べつくした後は床にごろごろ転がったり走ったりケンカしたり…。さすがに迷惑、と思い非常時用の小部屋を借りたものの、手の届く位置にある非常ベルを押したくて、私のスキをうかがう2歳の娘。こんなの押された

          いざ「ヒロシマ」へ。

          菓子パン作りをやめたら、子どもの入園6年目にして初めて保育参観に行けたパン屋の話

          パン屋は長時間労働が当たり前。一日の労働時間は最低12時間、15時間くらいになることもしょっちゅう。体力と気力と向上心と…なんて、自分にできる以上のことをてんこ盛りに自分に期待しつつ走り続けないとやっていけない、そんな悪しきサイクルに自分もはまってました。 材料にこだわり、食材には健康を求めながら、自分自身の時間の使い方は顧みない、というのはつくづく片手落ちだったと思う今日この頃。疲れたら休むのは生き物としては当たり前なのに、自分が疲れていることに気づけないという状態で…。

          菓子パン作りをやめたら、子どもの入園6年目にして初めて保育参観に行けたパン屋の話