いざ「ヒロシマ」へ。

2019年5月15日に、長野県上田市から広島市へ新幹線で移動。本当に久々の遠出なので、出かける前日の夜は、ワクワクと緊張とであまり眠れないまま朝を迎えた。

「まあ新幹線で寝ればいいね」と思っていたけれど、甘い甘い(笑)。きっと寝るだろうと思っていた子どもたちは一睡もせず、お菓子を食べつくした後は床にごろごろ転がったり走ったりケンカしたり…。さすがに迷惑、と思い非常時用の小部屋を借りたものの、手の届く位置にある非常ベルを押したくて、私のスキをうかがう2歳の娘。こんなの押されたら大変! 5時間半の新幹線は苦痛でした…。大人も子どもも我慢の限界で広島に到着。

人口16万の地方都市から出かけていくと、人口100万の広島市は大都会。 路面電車のある風景が新鮮。赤いユニホームの人が多いけど…ああ広島カープかぁ。どうやら観戦に出かけるらしい。街の中心に、原爆ドームと平和記念公園がある。ちょうど修学旅行のシーズンで、制服姿の学生さんが多く、海外からの旅行者もたくさん目に入った。

平和記念資料館を見てから(6歳の息子は途中で「もう見たくない」とギブアップ。ほんとに目を閉じたくなる気持ちになります)、連泊予定のゲストハウスへ。このゲストハウス「サンチャゴ」は、「公用語は英語です」という感じで、日本人利用者は少数派。広島って海外からも人気の観光地なのだなぁ…「ヒロシマ」と書く方がぴったりくる感じ。あ、夜は広島焼き、いただきましたよー! 美味しかった! 「へんくつや」というお店でした。店のテレビでは、やはり野球中継。「遠くに来たなぁ」という思いが高まる。

翌16日は、路面電車&フェリーで宮島へ。野生の鹿が、あちこちの日陰でくつろいでいる。ためらいもなく近づいて行き、背中を親しげに触る子どもたち。初めて訪れる厳島神社は、潮が引いて行くタイミングで、あの有名な大鳥居の足元も砂地が見え始めていた。私は神社をじっくり隅々まで見たかったけれど、潮が引いた砂地にカニを見つけてしまった息子が、下に降りたくてたまらない。飛び降りられても困るので、早足で神社を通り過ぎて砂浜へ。

しばらくカニやヤドカリ観察に付き合ってから、お昼に宮島名物のあなご飯とわかめうどんを食べて、ロープウェイで弥山へ。眼下は鹿の住む原始林。長野県の山に登った時とは全然違う印象で、照葉樹が光を受けてきらきら輝いている。登りきると、瀬戸内海が青く広がり、青緑の島々が見え、空と海の境も青く霞んでいる。「わぁー!」と歓声が上がる景色。はんなりと明るい瀬戸内の青。海っていいなぁ!!

この日のうちに、見学させて頂く「ブーランジェリードリアン」さんの八丁堀店を一度見て、パンも買いたかったので、夕方早めに広島市中心市街地へ戻る。お店は賑やかな界隈のなかに静かにあり、そこだけ違う空気が流れているよう。パンを抱えたおじさんのレトロな立体看板が目印で、奥の階段を少し上ると一転、モダンでシンプルな店内にパンが並んでいる。販売担当の奥様とスタッフのかたにご挨拶して、残りわずかになったパンの中からブリオッシュを買って宿に戻った。

想像してた通りの奥様。もう少しお話ししたかったけれど、路面電車で寝入っていたところを起こされて、不機嫌に泣きわめく娘。ご迷惑なので早々に退出。いよいよ明日は見学! 疲れて寝過ごさないようにと緊張しながら、目覚ましをセットして横になる。

次回は、見学当日の話です!

Satomi


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