見出し画像

『あなたにかけられた万の呪いを解きます!』霊能ママのみえるもの(2600字)

心恵の母がイギリスから帰ってきました。
「呪いにかかりやすい人はね、こういう人よ。」

☆☆☆
母は霊能力者です。表の顔は茶店舗経営者、裏では『裏の陰師』。
 わたしの母と妹は霊験あらたか、わたしには見えないものがみえ、聞こえない音が聞こえるのだそうです。
竜や妖怪、それから死霊に生霊、魑魅魍魎。
 もっとも聞こえない音が聞こえることに関しては、日本人は総じて超能力者だというのが、母のみならずわたしや愛猫のマナの共通認識ではありますけれども。そう、『言わずと知れること』、『以心伝心』、『空気を読む』これらに長じた国民であることをわたしたちは自覚しておりますし、日常的に家で、会社で、それから友人関係で実感しているかと思います。よもやそれが超能力とは思いもよらないかもしれません。母親はよくこういっております。
「縄文からの日本の人はもともといわゆる見えるし、聞こえる人たちだったのよ。宇宙の別の存在、いわゆる神々の声を聞けたし異能と呼ばれる能力も使えたの。
 まぁ今現代にそれを言ったら、統合失調症などと言われてしまうわね。ふふふ、気を付けなくちゃ。それが大陸の血が入り込むと変わってきたの。見えなくなってきたのよ。それでも平安のころは、まだ多くの人がみえていたの。
 魑魅魍魎が京の町を闊歩し、百鬼夜行には随分と怯えていたものよ。それから呪詛がいきかった。
ほら、そのころに陰陽道が隆盛したし、密教の護摩祈祷も広まったわね。あれは本当に効果があったからなのよ。結果を目に見えて確認できる人たちが多かったの。」
と。
 ある日曜日の朝でした。母がひょんとやってきました。母は予約なしに顔を出す人です。もうそれにはなれっこなのです。
「三条の珈琲店にモーニングに行こう」と母に誘い出された道中、
「ほら、あの方、呪いにかかってかかっていらっしゃる、とてもおつらいでしょうね。」
と、とおりがかりの女性を見ていいました。30代半ば頃でしょうか、女性は確かになにか重い石でも背負っているかのように沈みよどんだ表情でした。
母は、突然五鈷杵を取り出しその場で念をはじめ、通りすがりの人たちが後期の目でみるのを気にすることなく、可能な限り呪いを解く術を放ったのでした。
「ふぅ。」集中と体力がいるそうです。
「あれでしばらくは楽になるはず。それでもまたかかるわ。あの方は呪いにかかりやすい。呪いがかかりやすい人はこういう人よ。」
世の中には、呪いにかかりやすい人とかかりにくい人がいるのだそうです。
「それは、自分自身に呪いをかけている人。」
「!自分自身に呪いなんてかけるかしら。」わたしは驚きました。
「呪いってね、何も藁人形に髪を入れて呪詛・・、なんておそろしいものだけじゃないのよ。例えば、
・「こいつなんてしんでしまえ。」
・「失敗しろ、成功などみたくない。ざまぁってとこみたい。」
・「あいつなんておこられてしまえ、ミスしろ、ミスしろ。」
・「不幸になれ、そしたらそれをみて自分が幸福だと思える。」
・「不幸でいろ。」
人の幸福を願う人がいるのと同じように、こんな風にインナートークしている人たちが世の中には残念だけどいるわ。軽い程度ならたいていの人がするものだし、普段さんざんな目にあわされていたのなら性格のいいひとでもそんな気持ちになる魔がさすこともあるわね。
で、これは、十分なほど威力をもった呪いなのよ。念は通じるの。この世はつながっているからね。」縁起とは仏教思想ですが、あらゆることはつながっている、それは素粒子や電子などミクロの世界でも正解であるとのこと。
「嫉妬が絡むとさらに強力なものとなるわよ。
 中には無意識レベルでまるで息を吐くように呪いをかけている人もいるのよ。
 ほら、世の中には、足を引っ張る人っているでしょう?他人の不幸ばかり探している人もいる。芸能人のゴシップネタ、たたきネタ、そんなところに関心が高い人にはそういう人が多いものよね。
そういう方々は、意識せずに呪いを放っていることが行っていることがほとんどなの。

けっこうな呪いよ。垂れ流し状態の呪い。
 それに絡まれやすい人、呪いを拾いやすい人はこういう人。
・「自分なんて幸せになれないし、なっちゃだめ。」
・「わたしが幸せになったら、00が悲しくなるのよね、だからならない。」
・「どうせ・・・。」
・「おれなんて、いやだ。」
・「あー、ほんとだめだやつだ。」
・「自己批判ばっかりでもううんざり。」
って、自分自身のダメ出しをしたり、どうせ思考をしたり相手を気遣って不幸な状態でとどまってしまう人たち。
たまにするならまだいいわ。
中には無意識レベルでずっとやって方もいる。

本来自己批判できる人たちは、一歩一歩確実に進化できる人たち飛躍的な成長が見込める人たちなのよ。ただし、
自責をとめて問題を特定して解決・改善しようって考えたらのはなしだけれどね。

自己批判から一度離れることがとっても大切なの。
そうしないと問題点を抽出するための
俯瞰が難しいわ。
それだけじゃないわ、
自己批判ばかりしていると、成長はしないだけじゃなくて、
呪いにかりやすいの。
だって呪いが同じ方向でしょう?
呪い掛けが好きな人は、無意識レベルの嗅覚でにそういう人を見つけ出して呪いをかけるのよ。餌食みつけたーってね。」

さて、呪いにかからないようにするためにできることがあるの?と問いますと、
「自己批判やダメ出しに気がついたら、やたらめったら、ほめてしまうことはおすすめのひとつよ。
『自己批判できるなんて、成長できる証だわ。すごいわ。』

『改善点を見つけて試行錯誤の行動がとれれば、成長できる。』

って、喜ぶの。」

なるほど、と思いました。何事も一人一人の在り方がこの世の見え方のはじまりなのですから。

 因みにわたくし心恵は、『慈悲の瞑想』を習慣にして防衛力を高めていっています。
瞑想でなくても『10分の自分ほめ』でも『感謝の時間』でもなんでもお好きになさってくださいませ。

ただいま、あなただけの『毎日10分ほめの言葉集』『サクセスストーリー』のゴーストライター企画は開店準備中です!しばらくお待ちください。

あなた様ご自身がそのままで幸せに価する尊いお方!
自らの才を信じ希望を育ててくださいませ。

☆☆☆☆☆☆☆☆
それではよい一日をおすごしくださいませ。
引き続き読者様の願望成熟をお祈り申し上げます。
            京都の心恵より




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?