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人生で一番死にかけたお話

こちらの記事はアメリカエピソードの記事になります。
前回の記事はこちらです ↓

私はテレビが好きで気に入った番組をよく録画しています。
中でも好きなのは「水曜日のダウンタウン」です。

コンプライアンスの厳しい令和という時代なのに、過激な面白い企画ばかりです。

その中でもこんな説に興味を持ちました。

マジで死ぬかと思ったエピソード 誰でも1つは持ってる説

番組内では拳銃の発砲により被弾した人のお話なども出ており、なかなか過激なエピソードを持っている人が登場されてました。

さすがにそのレベルではないのですが、アメリカで遭遇したマジで死ぬかと思った事件について書いてみたいと思います。

私はアメリカの帰国子女で、小学2〜4年生の頃にアメリカにいました。
本日お話するのは小学3年生の夏頃のお話になります。

月〜金曜までは現地の小学校で、土曜だけは日本人専用の小学校に通っていました。
私には3つ上の姉がいるのですが、2人とも週6で同じ学校に通ってました。

現地の小学校は車で7、8分の距離であったため、母親に毎日送迎してもらってました。
が、日本人専用の小学校はかなり遠く、学校側で手配されたバスに乗って通っていました。
高速道路を使っても片道1時間30分ぐらいはかかっていたと思います。

乗っていたバスですが、みなさんが一度は見たことはあるこのバスです ↓
本当にTHE・スクールバスですね笑

毎週土曜日の朝7:00頃に集合場所とされる原っぱに親に車で送ってもらい、そこからこのスクールバスに乗り込みます。
バスは2台あり、学年別に分けられている運用となっていました。
姉とは年齢が3つ離れているので別々のバスに乗ります。

友達もこのバスに乗り込みます。
また、ボランティアとして保護者も1人だけ乗ります。

「おはよう!」

当時、仲良くしていたSくんも乗ってきました。
Sくんも親の仕事の都合でアメリカに来ており、私と同じように週6で小学校に通う多忙な子でした。
そんな多忙にも負けず、バスケットボールの習い事をしていて、上手だったそうです。
行事などでも目立つことが大好きな子でした。

しかし、食生活の偏りで日々の飲み物をコーラしか呑んでいなかったせいか、歩道を踏み外しただけで足を骨折してしまう事件を起こし、別の意味でも目立つなど何かと持っている子でした。

時刻通りにバスが出発しはじめました。

いつも通りの風景。


いつも通りの友達との会話。


30分ぐらい経過した頃でしょうか。


突然。

ズガッ!!


後ろからの衝撃で、勢いよく前に突き出されました。

一瞬、ふわっとした感覚になりましたが、1秒も経たないうちに、

ガガッ!!

ガガガッ!!

ズガガガッガ!!


頭、肘、膝、背中が前後の席に激しく打ち付けられました。

高速道路のガードレールに3回ほど当たり、ようやくバスが停止しました。
おそらく10秒ぐらいの出来事だったのでしょうが、体感としてはとても長く感じました。

なにが起きたのか全くわかりません。
分かることは、バスの中で砂埃が舞っており、身体があちこち痛いことだけでした。

スクールバスの内装はこんな感じでしたので、この中で砂埃が舞っているイメージとなります ↓

あれ?と思ったかもしれません。

シートベルトが存在しないのです


今はどうなのかわかりませんが、当時のカリフォルニア州の交通法ではおそらくシートベルトが必須ではなかったのだと思います。
ただ、高速道路を走っていましたので、少なくとも80kmは出ていたのではないかと思います。

もうお察しされてると思いますが、これは交通事故でした。
後ろから車に追突をされてしまったそうです。

しかし、ただの交通事故ではありませんでした。

追突してきた車の運転手が麻薬を使っていたのです


そして、事故時に出ていた速度は180km以上とのことでした。

幸いにも死者はでませんでした。
ただ、保護者の方は、立って子ども達の様子を見ていたため、鼻の骨折をする大怪我でした。
子ども達に関しては骨折や打撲などの怪我でした。

そして、ここからSくんの目立ちたがり屋が発揮されます
現地のテレビ局がこの交通事故を取り上げ、バスの周りにテレビ関係者が集まり始めました。

運転手と保護者が担架で運ばれている中、軽傷の子ども達が病院に運ばれる番が回ってきました。
すると、Sくんは一番最初にスクールバスから出て行くなり、真っ先にテレビのインタビューに回答をはじめました。

めちゃくちゃ流暢に話してます


この後、彼の努力のせいか、彼のインタビューは無事放送されることとなりました。
痛いという感情よりも目立ちたい感情が上回ってしまったようですね笑

その後の話ですが、私は肩の左右の高さが違うようになってしまいました。
事故の衝撃により身体に歪みが発生していました。

上記のお借りした画像は傾き5度ぐらいになっていますが、実際は20度ぐらい傾いてしまいました。
当時の事故後の私の写真が家に残っていますが、想像の2倍は傾いてます。

そのため、小学3年生にして整骨院に通うことになりました。
首と腰の2箇所の施術を行います。

首の施術はかなり特殊です。
医師の方が首を持ち、すごい速さで首を回します。

バキッ!!


全く痛くはないのですが、普段聞いたこともない音が出るので初回は怖くて泣いてしまいました笑

腰についてはベッドに横になるだけです。
動く凹凸がベッドの下にあって機械に施術してもらいます。

この整骨院には7、8回は通ったと思います。
なかなかの金額だったらしいです。

ちなみに裁判もやったそうです。
詳しいことは知りませんが、スクールバス運営会社と麻薬の運転手に対して、生徒達の保護者集団で訴訟を起こし、慰謝料のようなものはもらえたと言ってました。
これで整骨院の金額を一部割り当てられたと言ってました。

約3ヶ月ほど、週6で小学校もいきながら、遠くにある整骨院に出向き、さらに裁判もやったので親は本当に大変だったと思います。

交通事故というのは、当日も大変ですが、事故後のほうが元の日常を取り戻す必要があるので大変かもしれませんね。


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