2022年の100冊を振り返って
「あけましておめでとう」とずるずる蕎麦をすすったのがついこの間のようですが、もう2022年は幕引きが近いようです。毎年、その年に達成したいひそかな夢を立てるのですが、今年は「読書100冊」と決めました。
昔、学校で「朝の10分読書」という時間がありました。好きな本を10分間読みましょうという時間なのですが、私はその時間が大嫌いでした。
「10分なんて蛇の生殺しはよしてくれ、せめて1時間、いや30分!」と、なんともひねた理由です。今もなんとなくそんなきらいはあると思います。
自分の中にある、妙な読書原理主義みたいなものが強すぎるせいで結果読める本の数も幅も減らしてるんじゃなかろうか。はたと、そう気付いたのがこの目標を立てた発端でした。
100冊読んだ!という達成感を得るために、
漫画でも絵本でもとにかく書籍を読んだらカウント!と決めました。
読書家の方々には軟弱だと言われるレパートリーかもしれません。
でも、実はこの記事を書いているまさに今日、100冊目を読み終えました。達成感、半端じゃありません。勢いそのままに、今この記事を書いています。よかったらお付き合いいただけると幸いです。
100冊の内訳
ということで、1年間の読書をデータ化して振り返ります。
ジャンル別
思った以上に漫画だった。
でも小説とビジネス書でならせば月2ペースの24冊。
例年10冊前後がアベレージなので、やはり「読みだすハードル」が下がって狙い通り読む本の数が増えた気がします。ドキュメンタリーや伝記など、今までは手を出さなかったようなジャンルにも挑戦できた年でした。
月別
月ごとで見ると、漫画をどっさりまとめ読みした月がぐっと伸びます。
仕事が忙しいタイミングはやはり読書数も下がるのですが、4~8月は個人的に前例がないほど会社で修羅場を迎えた期間でして、そこは反比例して読書数が伸びてるのが興味深かった。ちなみに読んでたのは小説がメインです。現実逃避もあったのかもしれない。
前年比
毎年、手帳に月ごと読んだ本の記録を残しているので、去年の数字は実際どうだったのかまとめてみた。やっぱり全然少ない。人間の一生に対して読める本、物語、知識の数はあまりにも多い。
数字で比較しても「とりあえず100冊」作戦は成功だなとニンマリ。
作品一覧
今日読破したのは「辞書になった男」と「SLAMDUNK」。
スラダンは小学生の時読んで以来、THE FIRST SLAMDUNKを見に行く前の予習を兼ねて久しぶりに読み返しました。辞書になった男はnoteで実施されていた #読書の秋2022 をきっかけに知った本。とある紹介記事があまりにも面白そうで勢いのまま買いましたが、書籍もめちゃくちゃ面白かったです。これが記念すべき100冊目だったのもあり、こうしてnoteを書いています。
他にも、幼いころからずっとファンで書籍が出るたび必ず読んでいる恩田陸さんの名作「三月」を読み返したり、再読もたくさんした年でした。本というのは読む時の年齢、立場、状況でどうしてこんなにも違う顔を見せるのでしょう。本当に好きな本は絶対手放さず大事にするべきだと痛感しました。
1冊だけ、子供のころ読んで大好きだった本を再読しようとしたら絶版になっていて悲しい思いもしたので、当たり前ながらそんな事も再確認できた年でした。
新しい出会いもたくさん。三体は本好きの方に教えてもらってなんとなく読み始めたのですが、のめり込みにのめり込んだあまり人生初の一人プラネタリウムに行って(暗黒森林…)と思いを馳せるくらい面白かったです。
カンバセーションズ・ウィズ・フレンズはこれまた読書の秋で知った本ですが、こちらは別の記事でも紹介させていただきました。
まとまりもなく書き散らしてしまいましたが、ここ数年で一番書籍に触れた年にできたのは、間違いなく100冊という目標を明確に掲げたからでした。たくさん読むほど、こうして年の瀬の楽しみが出来るのだということに気付いてしまったので、来年も100冊読書を掲げて読書をエンジョイしようと思います。時間と余力があれば、読んだ本の感想も色々書いていきたいです。
長い文にお付き合いいただきありがとうございます。
2022年、残り2週間も切りました。みなさま良い年の瀬を!
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