きのこの秘密
先日、ねばねば蕎麦を食べた。
妻が今日は暑いし冷たい蕎麦が食べたいと言ったからだ。
どうせなら一手間!
と、ねばねば尽くしの蕎麦にする事にした。
これは不要不急に当てはまるよね?
自問自答しながら材料をスーパーに買いに行く。
今回の主役、ねばねばの黄金メンバー
納豆、オクラ、めかぶ、とろろ、なめこを購入。
ねばねばに足をからめ取られながら、スキップるんるんで即帰宅。
家に着いた途端にお腹が減ってきたので早速、調理を開始。
妻も手伝ってくれたので、ねばねば蕎麦(通称ねば)への道がショートカットされる。こうなると一刻も早く口にねばを放り込みたい。
ねばの食材達も「早く!早くぅ!」と私に声を掛けてくる(気がする)。
リクエストにお答えして蕎麦をお湯から取り出し、冷水にブチ入れ、水気を切ったら丼にダイブ。
そしたら蕎麦のベットに本日の主役のねば達を降臨させていく。
納豆、オクラ、めかぶ、とろろ、なめこ
そこに大葉に刻みのりをトッピング。控えには鰹節まで待機させる入念さ。
どれだけ層が厚いんだ!ミルフィーユか!バームクーヘンか!!
と言わざるを得まい。
そこに優し〜く、赤ちゃんが起きないくらい、そーっとめんつゆを注いでいく。
パーフェクト!(完璧超人)
ドヤ顔でテーブルまでねばをエスコートしていく。
「いただきます!」
夫婦の綺麗なユニゾンが聴けたところで、いざ実食。
「美味い!」
ねばのフルオーケストラが「ねばねば」と音を奏でる。
妻もご満悦そうだ。この上ない喜び。
このまま完食、行くぜ一直線!
「なめこってコレ生じゃない?」
妻の一言。
「え?そうだよ。何か問題あるの?」
「きのこって生で食べちゃいけないんだよ」
「え……?」
止まる箸。
ネットで調べると確かにきのこは生で食べると下痢などの症状が出るらしい。
既に半分くらい食べてしまっていたねばねば蕎麦。
なんだかもうお腹がゆるい気がする。
食欲も急速に減退し、毒蕎麦をゴミ箱に捨てた。
きのこの秘密を知ったGWのお話。