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ばちょめんの、それいけ炸裂ウルトラソウル!

<はじめに>

B'z ファンの方がもしこの記事を読んでくださっている場合、はじめにお伝えしたい事がある。
この記事は、一切 B'z を馬鹿にする意図はなく、むしろ最大限の B'z 愛を持って書いている事をご理解いただきたい。

<湧きあがった疑問>

その日もいつもと変わり映えのない朝だった。

出勤のための身支度を整えながら、今日も鏡の前に立ち、髪の毛のスタイリングを始める。洗面所で流れているBGM はもちろん B'z 「ウルトラソウル」。

この曲を聞き終える頃、また今日という一日と戦う準備が完了する。

そろそろ曲が終わる頃だ。

そして稲葉さんの最後の掛け声が流れる。

"そしてーはーばたーく、ウルトラソウル!!!"

僕「HEY!!!」


よし、キマッた。これで今日も頑張れそうだ。

こうして玄関に向かい、靴を履こうとしたその時だった。


ん?.........…


.........…ってゆーか、ウルトラソウルって何だよ!


皆さんはウルトラソウルをご存じですか?

僕は知りません。

あまりに気になったので、アメリカ人の妻に聞いてみた。

僕「ねぇ、ウルトラソウルって何?」

妻「ウルトラソウル?何それ。聞いたこともないし、言ったこともないよ」

.........…

悔しかった。

僕の大好きな B'z のウルトラソウル。その言葉は英語には存在しないらしい。

アメリカ人との会話の中でその言葉を発しても、理解されないということだ。

.........…

ん?


いーーーや、僕が、その言葉を会話の中で、絶対に使ってみせる!!

さりげない英語の会話の中で、絶対自然にウルトラソウルって言ってやる!!そこには何の違和感もなく、自然な会話として、ウルトラソウルを溶け込ませてやる!!それこそが、アメリカ在住 B'z ファンの宿命だ!!

ということで、


ばちょめんの、それいけ炸裂ウルトラソウル!~そして羽ばたく2024~ の開催を宣言する!


<ルール説明>

ルールはいたって簡単。

アメリカ人との会話の中で、自然なタイミングで「ウルトラソウル」と言う。

その直後、会話相手からその言葉に対して何も突っ込まれずに会話が続行された場合、

1ウルトラポイント獲得。

この後記述するが、今回の話し相手とは、会ってから解散するまで会話の中で、5ウルトラポイント獲得を目指す。
5回ウルトラソウルと言って、一切突っ込まれずに帰路につけたら、僕の勝ちだ。

さぁ、いくぞ。

ウルトラソウルを背中にしょって、いざ出陣!!


<ばちょめんの、ワンポイントアドバイス>

もしこの記事をご覧の方で、今後外国人相手にウルトラソウルをかます機会が訪れた場合、Ultra はウルトラではなく、オゥルトゥラと発音するとよりちゃんとしたウルトラポイントの獲得を狙えるはずだ。参考までに。


<翌日、いざ決戦会場へ>

次の日を迎えた。もともと今日はニューヨークの親友ジェシーと、最近見つけた僕お気に入りのバーレストランへ飲みに行く約束をしていた。

待ち合わせの時間を迎えて、何も知らないジェシーが決戦会場へ到着した。

僕を、心地よい緊張感が襲う。

5回、たった5回でいいんだ。

ウルトラソウルって言う。


最初のビールをお互い飲み始める。

慌てるな、決して慌てるな。

タイミングが全てだ。

こうして何てことないここ数日の近況報告をお互い終え、食事を頼むため、メニューに視線を落とす。



その時だった。

ジェシー「ここのお店、お気に入りなんでしょ?おすすめの料理は?」


(...…稲葉さん.........…行ってきます。)


僕「あー、割と全部ウルトラソウルだけど、イカの焼いたやつと魚の燻製はメチャクチャおいしいよ」

ジェシー「イカ焼き、いいじゃん」


1ウルトラポイント、獲得っ!!!!


さぁ、始まったぞ。好調な滑り出しだ。

慌てるな、慌てるなよ。

自然にいけよ。


そして無事注文を終え、テーブルにはウルトラソウルを宿した食事が運ばれてきた。



僕たちが食事をスタートさせ、なんて事ない会話を続けながら数分が経った頃、僕たちのテーブルから2つ隣の席で食事をしている子連れ家族の幼い姉妹の妹が、大声で泣き始めた。

僕たちは、その子供の方へ視線を送る。


(...…稲葉さん、今ですかね?.........…)


僕「ジェシー、あの子見てみ、ウルトラソウル強いけど、顔があの子のお姉ちゃんそっくりで、かわいいな」

ジェシー「確かに、そっくりだな」


2つ目のウルトラポイント、獲得っ!!! 

HEY!!



いける、これはいけるぞ!今日の僕は、ノッてる。

あと、3回。あと3回で5ウルトラポイント獲得だ。

ここで完全に勢いにのった僕は、ぜんっっっっっぜん関係ないけど、サザンオールスターズのエロティカセブンも入れてみる。

店員さん「おかわり要りますか?」

僕「はいカクテル飲みたいんですけど、エロティカセブンのソーダ割り、んーー、やめた、やっぱりジントニックください」

店員さん「...…...…ジントニックですね」

1エロティカポイント、獲得っ!!!


とまんねぇ。

もう僕を止めれるものは、何もない。

さぁ行くぞ。3回目のウルトラチャレンジ。

自然な流れのタイミングで。落ち着いて。


そうこうしている間に、おしっこに行きたくなった僕は、ついに3回目のウルトラソウルを仕掛けにいった。

僕「あ、ごめん、ちょっと携帯見ていい?」

携帯をチェックするフリをする。

僕「あー職場からだわ。んー、ウルトラソウルかぁ。オッケー、ちょっとトイレ行ってくるわ」


ジェシー「待って、あのさ...…」


.........…

うるさいはずの店内、僕の周りだけ、静寂が包む。

こんなに長く感じた1秒は、今までになかった。

ジェシー、頼む、何も言わないでくれ.........…

ジェシー「ウルトラソウルって何?」



<はかなく散った、ウルトラソウル>

終焉は、唐突に。

僕の目の前には、不思議そうな顔をして僕の回答を待つジェシーが居る。

どうやら、僕のウルトラポイントは、2つ(+1エロティカポイント)で幕を下ろしたようだ。

本来は5ポイントを獲得したのちに、全てネタばらしをする予定であった。

完全な敗北。

2ポイントでの、痛恨のネタばらし。全てを話した。

そして、

ジェシー大爆笑。

その後、是非その曲を聞かせてほしいと願い出たジェシーに、ウルトラソウルを聴かせた。

ジェシー「この曲、かっこいいじゃん!」


<最後に>

背負いきれなかったウルトラソウル。

それでも、B'z を知らないアメリカ人に、2人のカッコよさだけはしっかりと伝えることができた。

そして僕とジェシーがお互いの帰路につく頃、外でもう一度、今度は胸を張って、言ってみた。

僕「ジェシー.........…」

ジェシー「ん?」

僕「そしてーはーばたーくウルトラソウル!!」

ジェシー「HEY!!!」


ウルトラソウルを正式な英単語に。あきらめたくない。

5ウルトラポイントを獲得するまで、ばちょめんのウルトラソウルを巡る旅は、これからも続きそうだ。


最後までご一読、ありがとうございました。

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