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あの日、あの時、1994



たぶん、2歳の頃。


集合社宅に住んでいた僕は、いつもと変わらないように、外で、やすくんとめぐちゃん、ちあきちゃんと遊んでいた。

今でいつメンというやつだ。


家の前の階段の前で、ほぼオムツ一丁みたいな格好で遊んでいたと思う。


なんて、平和な時代なんだ。



ある日、社宅の前のアスファルトにありんこの大群がいたので、僕はそのありんこを指に這わせて遊んでいた。


ありんこが自分の身体をつたって列を作るのが楽しくて時間を忘れて遊んだ。


夜になり、お腹も空き、家に帰ったら、何故か、身体中が痒い。


なんでだろう。


何か変な物でも触ったっけ?


(ありんこには触ったけど、そんな変な物ついてないしなぁ。)


なんて、思いながら、母親に言われるがままに、

服を脱ぐと、身体中にありんこの大群。


ありんこが服の中で僕の身体を伝っていた。



母親はそれを見て腰を抜かしていた。




ある日、お兄ちゃんとタモを持って色んな虫を取っていた。

お兄ちゃんが、蝶々を捕まえてる時に、僕は見た事もない虫を見つけた。


「ぶーーーん、ぶーん、ぶーーーん!!!』


僕はタモを振り、捕まえた。


嬉しくなってタモの中から虫を取り出した次の瞬間、


ぷすっ


『………』



『…ぁぁぁぁあああ!!!!!』



『痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!』


『痛いよぉぉおおーーー!!!!!』


と言いながら母親に助けを求めた。


母は、『ハチを手で触ったら痛いの当たり前じゃないのー!』なんて言いながら、腫れた親指を見ていた。


ハチってこんなに痛いんだ。




ある夜、

母親が近くの体育館までママさんバレーしに行くと言うことで、小さかった僕は、車に乗せられ、ついて行った。


僕はそこで、



お漏らしした。







そんな2歳の出来事。





青二歳。




1994年島根県益田市。県立益田高校周辺にて。


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