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繊細な渓流と清澄な湖を一度に満喫〜十和田湖・奥入瀬渓流〜

こんばんは。ご無沙汰しております。地震が続いていますね。

私の仙台の自宅は、16日の地震で様々な家具家電が吹っ飛びました。本当に災害は突然訪れます。次に大きな地震がきても大丈夫なように、対策しなければですね。

色々あって間隔が空いてしまいましたが、私と国立公園、本日も書いていきます。本日は、私の故郷・青森県です。十和田八幡平国立公園の構成要素の一つである、十和田湖・奥入瀬渓流。全国的にも有名なスポットなので、行ったことがある方も多いのではないでしょうか。私は、幼い頃から、数え切れないほど行った場所です。それでも全く飽きることなく、今でも帰省をするとかなりの頻度で行きます。そのくらい大好きな場所です。この地のポイントは、奥入瀬渓流の渓流・森林や苔が織りなす白銀と緑の繊細な世界と、十和田湖の広大で清澄な青の世界を連続的に楽しめる点です。それでは早速紹介していきます。

奥入瀬渓流は、十和田湖を水源とする奥入瀬川の上流部を指します。全長は約14kmで、遊歩道も整備されています。石ヶ戸という奥入瀬渓流の下流側の起点から子ノ口という十和田湖との連結部まで、約3時間で歩くことができます。もちろん車からも景色を堪能できますが、遊歩道が非常に風情があり美しいのでおすすめです(写真1)。

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写真1 奥入瀬渓流の遊歩道

奥入瀬渓流の絶景ポイントは挙げるとキリが無いのですが、特に私が好きな場所が3箇所あります。1箇所目は、阿修羅の流れです。奥入瀬渓流のポスターに最も使われる代表的な渓流景観を楽しめます。苔・森の緑と渓流の白のコントラストがとても美しいです(写真2)。奥入瀬渓流全体に言えることなのですが、水のせせらぎや木々のざわめき、小鳥の囀りの音と、水で湿った森に漂う香りに癒されます。深呼吸したくなるような、その場にずっと留まってしまいたくなる様な、そんな世界です。

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写真2 白銀と緑が美しい阿修羅の流れ

続いてのおすすめポイントは、銚子大滝です。奥入瀬渓流には数多くの滝が存在しますが、その中でも存在感はこの滝が抜群です。高さは7mほどですが、幅が20mあり、大量の水が流れ落ちます。繊細な渓流や滝が多い中、この場所だけ轟音が鳴り響きます。その姿形から、「ジャパニーズ・スモール・ナイアガラ」とも言われるんだとか。滝の脇をすぐ遊歩道が通っているため、その迫力を間近で体感できます(写真3)。車からは見られないので、通り過ぎないように注意です!

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写真3 遊歩道から眺める豪快な銚子大滝

そして、奥入瀬渓流3つ目のおすすめスポットは、子ノ口です。ここは、十和田湖との連結部です。ここは水の流れがゆったりとしています。その分水の透明度が際立ちます(写真4)。今までの渓流とは全く異なった景色を楽しめます。

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写真4 澄んだ水が穏やかに流れる子ノ口

そして背後にはすぐ十和田湖が広がります(写真5)。奥入瀬は川の周りを森が囲んでおり、閉鎖的な景観でしたが、子ノ口からは一気に視界が開けます。車で通るとこのポイントで必ず感動します(笑)。

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写真5 子ノ口から望む広大で澄み切った十和田湖

ここからは十和田湖の紹介に移ります。十和田湖は日本で11番目に大きく、3番目に深い湖です。水深は最深部で327mあるそう。火山の噴火でできたカルデラ湖で、珍しい二重カルデラの湖です。9~12mほどの高い透明度を誇ることでも有名です。

十和田湖のおすすめスポットは、先程の子ノ口の他に2箇所あります。まずは、宇樽部です。うたるべと読みます。ここは、十和田湖の中でも遠浅な湖岸が広がっています。その浅さ故、八甲田連邦や十和田湖の半島を鏡のように映し出してくれます(写真6)。波も穏やかで、観光客も多くないため、静かな雰囲気が漂います。透明度も高く、水面下の枯れ木がはっきり見える様も美しいです(写真7)。

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写真6 宇樽部地区から望む鏡のような十和田湖

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写真7 水中の枯れ木がはっきりと見えるほどの透明度

そして、もう一つは瞰湖台です。ここは半島部の高台から湖を見下ろせる展望地です。中湖という、十和田湖で最も深いポイントを眼下に望むことができます。晴れた時の青は、まるで吸い込まれるほど深いです(写真8)。

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写真8 瞰湖台から見下ろす十和田湖の深い青

最後におすすめの食事を紹介します。乙女の像や十和田神社がある休屋という地区は、秋田県との県境に位置します。秋田県といえば稲庭うどんが有名で、休屋の食堂でも食べることができます。稲庭うどんは細打ちでツルツルとした喉越しが特徴で、私はざるうどんで食べるのが大好きです(写真9)。休屋地区は十和田湖で一番観光地化されている地区で、稲庭うどんの他にも十和田湖名物のヒメマスの塩焼きなど、さまざまな露店もあります。さらに乙女の像まで湖畔を遊歩道で歩くことができ、楽しいスポットです。

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写真9 休屋地区でいただく稲庭うどん

本日は十和田湖・奥入瀬渓流の紹介をしました。大好きな場所なので、皆様に少しでも魅力が伝われば幸いです。新緑・盛夏・紅葉・雪景色、どの季節に行っても芸術的な自然を眺められます。是非足を運んでみてください。

ありがとうございました。

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