月、4才〜手足を拘束され捨てられていた猫〜
我が家は絶賛、誕生日ラッシュ。
先日は牡丹が5才になり、そして本日は黒猫の月が4才になりました。
著作である『リキ〜9つの命を繋いだ運命の犬〜』を下巻まで読んでくださった方はご存知でしょうが、月は散歩中にリキが見つけた子。
80グラムしかなかった瀑を数十メートル先から八房が感知し発見に導いたように、犬のセンサーには本当に脅かされます。
月は発見当時、2ヶ月過ぎた頃といった仔猫でした。
しかしその捨てられ方は異常なものでした。
まだまだ仔猫で小さかった月は、
両手・両足のみならず尻尾まで
粘着テープでしっかりと
ぐるぐる巻きにされ、
身動きなど一切取れず
横たわるしかない状態で
茂みの中に捨てられていました。
猫が嫌いな人がたまたま月を見つけ、そのような事をした上で放置(捨てた)のかもしれません。
その捨て方には、強い悪意を感じます。
私はリキ本下巻の月の章に、その時のエピソードとしてこう書きました。
そんな月も、本日4才です。
よく「黒猫は人懐っこい気質の子が多い」と言われますが本当にその通りの子で、目が合うと
「にゃぁ~」
と話しかけて来ます。
何かをねだる時は、
「にゃあらぁー!!」
と分かりやすく強めの意思表示をしてきます(笑)
来月はいよいよ、これまでに出会った全ての子らを私に導いてくれた、リキの誕生日です。
13年という月日の中で亡くなった子らもいますが、今はいない子も写真を見る度、その子に触れた時の「その子独自の感触」がありありと脳内に蘇ります。
耳はこんなだったなぁ、と、その肉厚さまでも完全に再現されます。
首も背中もお腹もミノ毛も腰も尻尾も足の裏も、触れようと思えば今は亡き子でも脳内で完全な感触とともに触れる事が出来ます。
抱きしめた時の感触も、隣に寝そべった時の感触も、その時に感じた安堵の匂いも、たとえこの世にいなくても私の脳は自分の中で完璧に亡き子を再現しています。
月は、人懐っこくて話しかけるのが大好き。
うちの猫は「おしゃべり好きな子」が多いですが、月もその一人。
月に呼びかけられ、名前を呼んでやると返事のつもりなのかまた一鳴きしては、顔をクイッと上げて喉の下を撫でてもらおうとします。
撫でてやると、ゴロゴロと心地良さそうな音と共に、うっとり目を閉じています。
こんな日々が続くこと、それは子供たちからの最高のプレゼントです。
私は毎日、子供たちからプレゼントを貰っている。
「今日も元気だよ、いつも通りだよ、みんなここに居るいつもの一日だよ」
どんなにか有り難いことでしょう。
どんなにこの子らに心を救われ、毎日の気力をもらっていることか……。
今日は月の誕生日(保護した日)を祝って、チュールパーティーナイトです!
風太の月命日(毎月29日)でもある、月の誕生日。
食い意地においては我が家で誰にも負けない月ですが、他の子たちが月にチュールを奪われないようにガードしながら(⬅️ガードしながらのチュール提供もすっかり板についているおベビ)パーティーだ!!
月、4才おめでとう!!!
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