具体が出る人の言葉は胸にささる
はじめに
卒業式や離任式の季節です。別れの場で、子供や大人から学校生活の具体的なエピソードを交えた感謝や別れの言葉が聞こえてくると、胸の奥がジーンとします。
卒業式での校長挨拶やPTA会長挨拶も似たようなことが言えます。毎日の校内巡回の記録を基にして頑張った点やこれからへの期待などを話してくれる校長の話は聞き応えがあります。
ご自身の言葉で、運動会や学芸会のエピソードを話してくれるPTA会長の話は背筋が伸びます。PTA会長がご自身の子どもに対して、学校生活だけではなく家庭生活のエピソードを交えながら労いの言葉をかけていた時も胸が熱くなりました。儀式的行事において、特定の個人に向けた話をするのは正直難しさもあると思いますが、私個人としてはありきたりな言葉を話すよりも、具体的なエピソードや感情をお話ししてくださる方が、子どもにも、大人にも言葉が響くのではないかと思います。
・・・こんなことを書いたのも、所属校や大学院の卒業式・修了式が終わったからです。3月下旬はどうも気持ちが揺れます。
言葉は武器
ふとネットサーフィンをしていると中原先生の記事が目にとまりました。管理職と「言葉」について書かれています。
チームづくりの勉強をしている身として非常に納得のいく「言葉」が多くありました。
言葉よりも行動だという方もいます。言葉よりも数字を大切にする方もいます。何なら、言葉などいらない、結果だ。という方もいっらしゃるでしょう。ですが、行動にせよ、数字にせよ、結果にせよその根本には言葉があるように思います。
聖書にも「はじめに言葉ありき」という一節があるそうですね。言葉がいかに大切かということは歴史が証明しているようです。
特に私たち教員にとっての言葉は大きな武器です。言葉を使って商売をしているといっても過言ではないからです。人と人とを結びつけるものは言葉です。
言葉を磨く
武器である言葉を磨くことは重要なことです。その一方で私たちは言葉を疎かにしてしまうことが多々あります。
この「貧困な言葉」しか持たないというのは私にも当てはまります。(私は管理職ではありませんが)意外とこの点で苦労されている管理職の方やチームリーダーの方も多いのではないかと推察しています。「貧困な言葉」にならないように意識すると良いことが下記の3点です。
この3点を意識して相手に伝えることです。例えば「O先生はすごい!」ではなく、「O先生は、保護者対応の時に学年目標を意識して△さんが行動していることを写真を用いながら説明してくださいました。保護者の方からも丁寧な感謝の言葉をいただきました。学級だけではなく、学年全体の信頼にも繋がりました。O先生咄嗟のことでも写真を用いながら説明できるのは本当にすごい!」といったイメージでしょうか。(もう少し良い例えがあればいいのですが・・・すみません)使っている言葉自体は決して難しいものではありませんが、「貧困な言葉」ではないでしょう。
こういった上記の3点を無意識に言葉にできる方もいらっしゃいます。私はまだまだ修行中です。なかなかうまくいきません。
なので子どもや先生方の具体的な行いを記録します。所属チームのメンバー全員と毎日コミュニケーションをとります。(10名程度なら何とかなります)AというメンバーにBというメンバーの頑張りについて聞きます。そういったことを積み重ね、タイミングがずれてしまったとしても必ず記録や聞いたことを基にしながら相手に伝えるようにして、少しずつ言葉を磨いていきます。
よくよく振り返ると印象に残っている卒業式での校長の話やPTA会長の話も上記の3点がきちんと盛り込まれていました。具体的で感情が入った言葉は、「貧困な言葉」にはならないということです。こういった言葉は胸にささります。常に自分も意識していきたい点です。
おわりに
私の周りの先生や同期院生は言葉に力があります。そういった環境にいるせいか自分も少しずつ成長できていると感じています。(自分で自分を褒めるのも大切)
こちらはすっかり春です。今日もご覧いただきありがとうございました。皆様良い週末をお過ごしください🌸
本日の新聞で北海道の教職員人事が発表されました。改めて北海道の広さを実感じています。(今金から中標津へ異動される方は、東京から和歌山まで異動するのとほぼ同じ距離です・・・どうかお気をつけて)
残り1年の大学院生活、駆け抜けます!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?