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後輩育成も大切な仕事1〜先輩のマインドチェンジ〜

 今私が一番興味あるテーマです。何回かに分けて書きます。以前は「育てる」や「育成」という言葉がどうしても上から目線のように感じて嫌でしたが,最近は少しずつ慣れてきました。
 私の住んでいる自治体の教員採用試験の倍率は低下傾向にあります。(全国的に低下傾向です)全校種で見ると一応3倍はキープしていますが,細かく見ていくと小学校教諭の最終倍率は1.3~1.4位です。高校受験のような倍率ですね。教育委員会の方や,大学関係者が様々な工夫を凝らして教員の数を増やそうとしてくださっています。本当に感謝です。
 ですが,以前のように人を選べる時代ではなくなったというのが現実です。より一層,現場で若手を育てる意識と実践が必要になります。これは民間企業や官公庁も当てはまるのではないでしょうか。
 では,皆さん後輩育成をどうされているでしょうか?専門の人材育成担当の部署があって組織的に行なっている会社もあれば,指導役の先輩がついてOJTで教えてくれる会社もあるでしょう。また,「見て学べ」のように特に何もしないという会社もあるかもしれません。方法は様々だと思います。ただどういった方法をとるにしろ後輩育成をする上で大切だと思うことがあります。それは「後輩の強みを活かす」ということです。何を今さらと思うかもしれませんがこの点を意識して後輩育成をするのは根気を要します。きついと感じることも少なくありません。人間どうしても自分の価値観と合わないことや,悪い面に目がいきがちになるからです。
 ここ何年か連続して後輩の指導係を担当しています。私が今まで出会った若手教員は皆さん優秀です。優秀であるが故に個性も強く,凸凹している方が多かったように思います。(凸凹しているのは私もです)指導を担当する際「あ〜ここができてないな」という気持ちに何度も陥りました。
 書籍を読み,何年かかけて,マインドチェンジをしました。悪い面を直すよりも,良い面と強みを伸ばした方が絶対にお互い楽になります。悪い面に見える所はもちろん誰にでもありますが,「●●を⭐️⭐️するともっと〜さんが輝く」といったスタンスに切り替えました。(完全に切り替えられているかは怪しいですが)切り替えるのはなかなか難しいので毎日みる手帳(iPad)に心構えを書いています。「強みを活かす!」と直接的には書いていません。人と関わる上でのマインドを書いています。元々持っているその人の強みを発揮できる環境をつくっていくためのマインドです。よく言う心理的安全性に関わる部分です。

強みを発揮しやすい環境を整えることが先輩には必要


 以前の私であれば,後輩育成をする際に,ある程度フラットな業務遂行能力,コミュニケーション能力などを後輩に求めていました。しかしどうしても自分のカラーや得意な面を押し付けるような育成方法になっていたのは否めません。それが良いときもあれば後輩にとっては苦しい面もあったかと思います。数年前の自分を振り返ると,うまく育成できれば自分の手柄でうまく後輩が育たなくてもそれは後輩の資質のせいだと言い訳したいマインドも少なからずあったのかなと思います。それでは後輩は育ちませんよね。大きな反省です。

 教育は人なりと言いますが,まさにその通りです。人がいないと成り立たない部分が多くあります。先輩教師は「人(子ども)と人(教師)」を育てる責務があると感じています。後輩育成には時間が取られます。ですが長い目・広い視野で見ると,後輩育成に時間をかけることは多くのメリットがあります。「人材がいない」「今年の初任者は・・・」などと嘆いている時間があったら後輩とコミュニケーションをとりましょう⭐️

 次回は具体的な取り組みについて書きたいと思います。良い1日を!


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