見出し画像

新・現職教員の教職大学院での学び①-現職から「ワザ」を学ぶ・学卒から知識考え方を学ぶ-

はじめに

 今回の記事で「99週連続投稿」だというバナーが出てきました。100週目は何を書こうか今から心理的なハードルがぐんと上がっています。続けることが苦手な自分にとって、毎週noteを書けているということが小さな自信になっています。いつもご覧いただいている皆様、本当にありがとうございます。

 教職大学院生活も2年目になりました。多くの現職院生が1年で修了されるため、2年目の現職院生はちょっとレアです。「留年したんですか?」と(冗談で)聞かれたためお答えしますが、留年していません!今年度の3月には故郷へ帰ります。2年目になると、1年目よりも心の余裕をもって大学院生活を送ることができます。まぁ当然ですよね。
 今年入学された方々が忙しそうにしているのを見ると「そうそう、自分もそんなことあったわ〜」と懐かしく思う反面、なかなか進まない課題研究のことを考えると「本当に修了できるのか!?」と不安になります。

部屋の中も賑やかになってきました

あるプレゼンから

 先日、学卒院生と現職院生が混ざったクラスで数名がプレゼンをする授業がありました。(以前も書きましたが学卒院生から現職院生が学ぶことは本当にたくさんあります。)

 プレゼン担当のAさんは学卒院生、Bさんは現職院生です。プレゼンで扱うテーマや発表内容はAさん、Bさんそこまで違いがありません。プレゼンスライドを見ると学卒院生のAさんの方がかなり凝っていて、見た瞬間に「お〜!何だかIT技企業の株主総会みたいだ」と感じました。ICT活用スキルの高さに驚きます。
 Aさん、Bさんの順でプレゼンを行いました。どちらも大変わかりやすかったのですが、あえてどちらの方が良かったかを示すのであれば現職院生であるBさんに一票あげたいと感じました。「現場で授業をやっているし、経験もあるからでしょ!」と言ってしまえばそれまでかもしれませんが、Bさんの方が良かったなと感じたのには明確な理由があります。(繰り返しになりますがAさんのプレゼンも非常にわかりやすかったです)

習うようで習わない教員のワザ?

 度々引用させていただく中原淳先生のブログに、Bさんの方が良かったと私が感じた理由が記載されています。

 Bさんは「自分の体をどう使うか」「空間をどう使うか」「間をどう使うか」といった点を意識されながらプレゼンに臨んでいました。自分の声を届けるために、身振り手振りを交える、そして待つ。聞き手の顔がふと上がった瞬間に笑顔を示す。そこから自分の伝えたいことをワンセンテンスで言い切る。講義室を縦横大きく使いスライドだけではなく、自分にも注目させる・・・。きっと普段の授業でも行っているのだろうなと感じました。こちらが聞きたい、知りたいと思わせるようなテクニックが随所に散りばめられていました。
 ではこういった伝え方の部分、ある種「ワザ」のようなものを教員はどこで学ぶのでしょうか?
 あくまで自分の場合ですが、大学や大学院で学んだという記憶はありません。模擬授業の際の講評で教師の「ワザ」を勉強した方が良いと言った指摘を受けたような経験はありますが、それ以上のことは示されませんでした。
 子供達の学びの形は変われど、「ワザ」を身につけていて損はありません。むしろ、「ワザ」がないことで授業がうまく進まないことがあります。この学びは意外と大切です。この点はもっと教員養成段階でも積極的に扱っていく方が良いのではないかなと感じています。

互いに学ぶ

 ぜひ現職教員は「ワザ」を積極的に学卒院生に示していくと良いのだろうと思います。学卒院生が将来教壇に立った時(教壇があるかはわかりませんが)に子供との距離が縮まりやすくなるでしょう。また、教わったワザは実習などですぐに試してみるのも良いでしょう。自分には合わないなと思えばまた別の方法を考えれば良いだけです。
 逆に今の学卒院生は現職教員から見ても、今後の教育のあり方や教材の選び方、子供同士の学び合いの環境づくりなど、豊富な知識と常識に縛られない考えをもっている方が多く、本当に尊敬します。現職院生は「現職院生」という鎧をさっさと脱ぎ捨てて、学卒院生から吸収できるものを最大限吸収するのが良いでしょう。
 教職大学院ならではの学びを大切にしたいものです。

終わりに

 先日、自身の今後のキャリアについて、故郷の方々に相談させていただきました。固まりきってはいませんが、ある程度の道は見えてきたような気がします。

あ〜のどか

 今週もご覧いただきありがとうございました🌸皆様良い週末をお過ごしくださいね!どうか無理なさらず!

来週何を書こうか・・・。 


この記事が参加している募集

最近の学び

新生活をたのしく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?