舞い降りた曲と花の間に
突然舞い降りた衝動が
一編の曲を生み出した
身体に流れる音楽が外界に飛び出た時
そこに一輪の花が咲いた
僕はその花をずっと見ていた
陽が落ちてもずっと見ていた
月明かりに照らされた一輪の花が風に揺られて音を奏でる
通りすがる散歩中の中年男性も
買い物帰りに自転車で通りすがる一人暮らしの女の子も
喧騒の日々に覆われて
その音は聞こえない
まだ家に帰らずにフラフラしている首輪の付いた猫だけが
そっと遠くの方からこっちを見ている
君となら一緒に歌が歌える気がした
見ていただけたことが、何よりも嬉しいです!