弁理士業の魅力 知財仲間を広げて行きましょう

こんにちは、40代弁理士の石川です。今日は、若い人やこれから弁理士を目指す方に向けて、知財を通じた知人との交流について書きます。

この業界で長いことやっていますと、それなりに、交友関係というか、人脈というものか、ができてきます。友人関係ともいうことができると思います。

最近、ナンバーポータビリティに失敗し、20年以上使用してきた携帯番号を変更せざるを得なくなったという超個人的な理由から、多くの旧知の友人に連絡をとりました。その結果、友人に連絡先変更など、多大なるご迷惑をかけることになったのですが、いろいろと思うところも沢山ありました。知財の交友関係について、個人的に思うところを書きます。

1.知財系の人脈って、そもそも必要ですか?

仕事に直接的に役立つのかは、正直わかりません。そもそも、特許事務所に長くいた関係で、交友関係も出願人側ではなく、代理人側の人間が多いので、友人から仕事の依頼をもらうということは、ほとんどありません。

でも、弁理士として、あるいは人として仕事をしていくうえで、友人関係というものは、ある程度必要であると思います。それは、同じ業界にいれば、同じような悩みを抱えているものですし、ときには相談したり、同業者としての意見を聞きたいということもあるからです。

小規模特許事務所に移籍してからは、特に交友関係は必要だと思いました。人脈というと、何か打算的な、何らかの見返りを求めるような関係を指しているようで、私はあまり好きではないのですが、交友関係はそういった利益を度外視した単なる友達としての関係です。

人には承認要求というものがあるらしいですが、友人と繋がっていたい、或いは交流したいという要求もあるのではないでしょうか。小規模特許事務所に移籍してからは、特にそう感じます。だからといって、今、私が寂しいヤツということではありませんよ。

小規模特許事務所では、弁理士一人一人が貴重な戦力ですから、一人でもある程度、複数の法域をカバーする必要があります。

そうすると、大手特許事務所にいたときのように、特許だけをやっていればよいというものではなくなります。お客さんから中国の意匠制度について説明を求められたり、商標の類否判断の説明を求められたりすることがあるのです。私も弁理士のはしくれですから、知らないでは済まされません。

そういったときに、自分達でも情報収集をしますが、本当に困ったときには、知財関係の友人がいれば、心強いですね。

また、実質的な見返りを抜きにして、単に友人関係があると楽しいという理由からも、私は友人関係を重視します。

2.知財関係の友人の増やし方

長いこと知財業界にいますと、自然と増えていきますが、友人関係には大きく、弁理士試験の受験生時代の友人関係と、事務所の同僚としての友人関係などがあるのかなと思います。

受験生時代の友人については、その時期にしか得られない友人関係ですから、貴重なものです。できれば、交友関係を維持して、今後の弁理士としての人生に生かしていただければと思います。下記した以前の稿に書きましたが、私の現在所属する事務所の所長さんは、私の受験生時代の講師だった先生です。

事務所の同僚としての友人関係は、退職してから、そのありがたみを感じます。そういう意味では、大手特許事務所に就職されると、それこそ100人単位の人と知り合うことができますから、その中で気の合う方と交流を深めていただければといいのかなと思います。キャリアをスタートするときに、友人を沢山作りたいという方には、大手特許事務所はおすすめです。

3.その他、弁理士業界での交友関係の増やし方

その他、弁理士として業務をしていく中で、機会は多くはありませんが、研修で知り合った先生と仲良くなったり、或いは、弁理士会の各種の委員会でいろいろな先生とお知り合いになれる場合があります。或いは、弁理士試験に合格されてから、祝賀会などに参加されて、特定の会派に所属するのも良いかと思います。

私も、昨年度、弁理士会のとある委員会で、特定侵害訴訟代理付記の研修で一緒だった先生と再会しました。10年ぶりぐらいでした。狭い業界ですから、再会は偶然ではないと思いました。

私の場合、今後は、弁理士会の委員会などを通じて、少しずつですが、交友関係を広げていければいいなと思っています。

4.まとめ

知財業界、弁理士業界の中でやっていく中で、人脈や交友関係は、持っていて損はありません。この業界を選んだ以上は、数十年間は現役としてやっていかなければならないのですから、できれば仲間と交友を深めて、楽しくお仕事を進めていただければと思います。元同僚の方とも良好な関係を維持していただけるといいのかなと思いました。

大手特許事務所にいる限りは、人脈は不要なのかもしれませんが、中小の特許事務所に移籍した場合には、友人関係や人脈のありがたみを感じることになります。人は一人では生きていけないということですね。

私個人としては、弁理士会の各種の委員会などを通じて交友関係を広げていきたいと思っております。

弁理士試験に合格された後に、私だとわかったら是非お声がけください。

弁理士の石川真一のフェイスブック
facebook.com/benrishiishikawa

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