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インタビュー中、涙で息を詰まらせた理由は【PMIJインタビュー紹介①】

昨年末から記事の執筆を担当した一般社団法人PMI日本支部の女性コミュニティでのインタビュー
6名の方のお話を伺いながら、笑ったり驚いたりすることはとても多かったが、涙で息を詰まらせたのは、唯一、大森さんのインタビューのときのみ。

大森さんは、とてもカラッと爽やかに、ここまでのあれこれを語ってくださった。
その軽やかな語り口こそ大森さんがここまで歩まれたフットワークを表現しているような気がするが、私などから見ると、「ええっ!むちゃくちゃいろいろありましたね!!」という、決して平坦ではない道のりなのだ。
(…と、そこらへんの個人的な感想もあり、大森さん編は、「歩く」「走る」「一歩踏み出す」「軸足を置く」「二足の草鞋」など、足元をイメージすることばを多用させていただいた)

そんな大森さんが、いわば「立ち止まる」ような場面で、私のキーボードを打つ手が止まった。
安易に「わかります!」なんて言えない。
…言えないけれど、心当たりがありすぎて、グッときてしまった。

「自らの関わる仕事で、人が幸せにならず、むしろ不幸になったーーそれがどうしても消化できませんでした」
そんな大森さんの心の揺れが伝わっていたのでしょうか。ある日、お子さんに「お母さんって、何の仕事をしているの?」と訊ねられました。
「子どもは、私が『どういう仕事をしているか』よりも、『人の役に立っているのか』を知りたかったようです。答えに詰まってしまいました」

記事より引用



もう何年も前のこと。
様々な事情が重なり、仕事では心身ともに消耗し、家では「疲れた」しか言えなくなっていた。
きっと当時の娘には、「ママは大変」「お仕事は大変」という印象しかなかったと思う。

「お仕事をする大人って大変」「大人になりたくない」ーー子どもに、そう思わせてはいけない。
背中を丸め、ため息をつく…そんな姿を見せ続けるのは、私の本望ではなかった。

もちろん、退職・転職だけが方法ではないと思う。
ただ、私の場合は、当時の仕事を辞めたし、働き方を変えた。
楽しいことばかりではないのは当然のことだが、とはいえ俄然楽しそうに仕事をすることが増えた。

在宅で仕事をしていることも多いので、以前より直接的に仕事に対するイメージを与えやすくなっていることもあるだろう。
結果的に、何屋さんかよくわからない母の姿を見ながらも、娘は「大人になったら、ママみたいな仕事をしたい」と頻繁に話してくれるようになった。
中間地点としては、まあ成功ではないだろうか。

大森さんと自分自身を重ねるなど、おこがましいことではあるが、この辺のことが頭によぎったわけだった。

今では、「困っている人のお手伝いをする仕事をしているんだよ」と、お子さんにも胸を張って仕事の話が出来るようになりました。

記事より引用

大森さんにとって、とてもお辛い出来事だったと推察する。
そこで立ち止まられたからこそ、選ぶことのできた今の在り方だったのだろうと思うと、また違う涙で喉が詰まってしまいそうだけれど。


(大森さん、とても素敵なお話をお聞かせくださり、ありがとうございました!遠く福岡から、応援しております!)






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