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実験料理ばかりの私が、料理上手なパパさんにフォンダンショコラ作りを習ったら

先日、所属しているNPO法人の料理上手なパパさんから、フォンダンショコラの作り方を教えてもらった。

所属メンバー向けのオンラインでの料理教室。
私は夫と参加した。

▼団体はこちら

▼教えてくれたのは、理事の早田さん

▼ついでに、私の紹介ページものせとこ

料理とお菓子作りは厳密には違うと思うが、そこのところスルーして読み進めてほしい。
今回はまるっと、「料理」と表現させてもらう。

私は料理が好きか嫌いかというと、別に嫌いではないが面倒だし出来たらやりたくないと思っている。

実家にいる頃にはろくに料理なんてしてこなかったし、なんならキッチンに立つと、あまりのポンコツ加減に「ちょっとどきなさい…」と母にけむたがられる始末だった。

社会人になって最初の職場では、同僚の女性のほとんどが料理教室に通っていた。
新社会人の女性にとっての料理教室はもしかすると、子どものスイミング教室やピアノ教室ぐらいのメジャーな嗜みなのかなとも思った。
…いや、ランチに行くと、呼吸するのと同じぐらい自然に膝にひらりとハンカチを広げるようなメンバーだったので、たまたまなのかもしれない(もちろん私も、見よう見まねでひらりとやってみていた)。
このとき、料理教室というものに興味がわかなかったでもないが、衆人の前で私のポンコツ加減をさらすことを思うと、とてもじゃないが通う気にはなれなかった。

ひとり暮らしを始めてからは、漫画に出てくる科学の実験みたいな感じで(ドカーン!と爆発し、髪がチリチリになるイメージ)、レシピ本片手に料理をやってみた。
「玉ねぎって火を通すと甘くなるんだあ…」なんて小さなことに感動しつつの料理、それはそれで楽しかった。

つき合い始めた頃の夫は、ひとり暮らし歴の長さもあってか、一通りの家事をこなし、料理もそれなりにできるというなかなかのスペックだった。
助かった~と思うと同時に、自分の「できない」が余計に気になるようなこともあった。
ああ、夫に食べてもらいたくて張り切って作った料理をつまづいてひっくり返した苦い思い出が蘇る(スローモーションで宙に舞うニョッキ…)。

まあそんなこんなで、「料理得意です!好きです!」とはとても言えない私、冒頭のフォンダンショコラ作りは、何気に初めての料理教室だったわけだ。

これが、とてもいい。
一般的な料理教室を知らないので、もしかしたら早田さんの教え方がいいのかもしれない。
ちょっとそこの区別がつかないまま言うのもなんだが、どうよかったのかと言うと…

①「ちゃんと」できなければダメという先入観を手放すことが出来た
うだうだとお話してきたように、私はニョッキを宙に舞わせるポンコツで、基本も押さえず科学実験のノリで料理をしてきていた。
「ちゃんと」料理ができるわけではないのは、実はコンプレックスだった。
料理教室では「ちゃんと」を教えてくれるんだろうが、それが本当は怖かった。
でも、早田さんの料理教室では、一切「ちゃんと」を求めてこなかった。
初歩の初歩から丁寧に説明をしてくれ、きめこまやかにメンバーの進捗を確認してくれるから安心だ。
多少レシピから外れたことをしても、「大丈夫大丈夫」とおおらかに受け止め、的確な挽回方法を伝えてくれる。
私たちの作ったフォンダンショコラは早田さんのお手本とはちょっと違うものになったが、これはこれで成功!と思うことが出来たのはすごい。
だって、料理教室では「ちゃんと」しないと成功じゃないんだとずっと思いこんでいたから。

②レシピ本に時々ある謎の工程の謎が解けた
「切る」とか「焼く」とかは、さすがにわかる。
でも、たまに料理には、謎の工程や謎の表現が登場する。
今回のフォンダンショコラで言えば、「さっくり混ぜる」のさっくりって何?とか、「焼き終わったフォンダンショコラを10センチぐらいの高さから落とすのってどうして?」とか、そういうこと。
レシピ本で読むと、謎は謎のまま、とにかく言われた通りにするしかない。
でも、早田さんは私がそれを謎だなと思う前に、その理由を説明してくれた。
謎が謎でなくなると、「切る」とか「焼く」と同じぐらい明確に、さっくりの加減を理解して混ぜられるし、納得してフォンダンショコラを10センチぐらいの高さから落とすことが出来たし、全ての工程をすっと覚えることが出来た。

火加減が弱かったかも?でもおいしかった!

少しずつ、自分の苦手なことでは人の手を借り、おこがましいなと思って言えずにいた自分の強みを公言するようになってきた私だが、フォンダンショコラ作りを教えてもらって、まだまだ、自覚していない「恥」を抱えているなと痛感した。
もちろんすべてを開示しなくてもいいけれど、もっと楽に、もっと生きやすくなる術は、もう少しいろいろありそうだなとも思っているところ。

(早田さん、たいへんお世話になりました!また作ってみますね♪)


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