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SEKIROという全なる禅

 こんばんは、BatA(@b_at_A_239)です。今日は私の好きな禅の話をしようと思います。

君は『SEKIRO:SHADOWS DIE TWICE』を知っているか。

 『SEKIRO:SHADOWS DIE TWICE』(以下、SEKIRO)とは、2019年にフロム・ソフトウェアより発売された3Dアクションゲームです。すごい雑に説明すると忍者が刀一本で侍や他の忍者とスタイリッシュチャンバラするゲームです。
 フロムゲーの例に漏れず高い難易度と膨大なフレーバーテキストによる深いストーリー性を備えつつも、スピード感と爽快感、そして剣戟体験を重視したつくりが人気を博し、2019年の日本ゲーム大賞やGame of the Yearを取るなど、世界的に広く評価されたタイトルです。
 このゲームの特異なチャンバラシステムとして「弾き」と「体幹」があります。「弾き」はざっくりいうとジャストガードであり、相手の連撃をすべて弾くことでノーダメージで攻撃をいなすことができます。そして相手に攻撃を加えたり攻撃を弾いたりすることで相手の「体幹」を削ると相手が体勢を崩し、残体力にかかわらず一撃で「忍殺」することができます。ただし、自分の攻撃も弾かれるし体幹も崩れるのでそこをうまいこと耐えながら命の奪り合いをする超エキサイティングゲームです。

SEKIROとの出会い

 私がこのゲームを購入したのは2020年の1月、評判が世間に知れ渡ったころのことです。それまで私が触ったことのあるフロムゲーは中古で買った『アーマード・コア ネクサス』だけであり、死にゲーなどもやったことはありませんでした。
 ではなぜこのゲームを買ったのか、それはもちろん評価が高いゲームをやってみたかったということもありましたが、同時期にVtuber事務所『にじさんじ』のライバーたちがこぞってこのゲームを配信していた、という背景があります。私はこの頃にじさんじに熱狂しており、暇を見つけては好きなライバーの配信を見ていました。そんな中、社築(@846kizuQ)さんの配信でこのゲームの雰囲気と難易度を知り、手を出すに至ったのです。

SEKIROの個人的な魅力

 さて、そんなこんなでSEKIROを買った私は最終的にトロコンするまでこのゲームを遊びました。その後も暇を見つけてはボスと戦っています。
 思うに、このゲームの魅力の18割はボス戦にあります。残りの2割がその他です。それほどまでにボス戦にはすべて詰まっています。
 まず、このゲームのボスは内容を知っていようが知っていまいが関係なく圧倒的な力を持ってこちらを殺しにかかってきます。配信や動画をある程度見た後にこのゲームを買ったはずなのに赤鬼を倒すのに日をまたぎ、まぼろしお蝶との戦いに3時間半を費やしました。もちろん、知らなければもっと苦戦を強いられた可能性もありますが、そこまで大きな差もないような気がしています。このゲームの前では攻略法や知識といった机上でこねくり回すものはほとんど役に立ちません。
 しかしながら、このゲームは決して理不尽なクソゲーではありません(そうだったらアワードなんか取らないしね!)。このゲームでのボスとの戦闘の中にあるのは成長です。1プレイごとに相手の攻撃を弾く量が増え、削る体幹の量は増え、忍殺を繰り返した末に得られる感情は快楽だけではなく確かな達成感です。剣戟を制した先にある快感と次なる強敵への期待を胸にゲームを進める、そしてまた死にまくって成長する、最高のサイクルがそこにはあります。難しいという評判で尻込みしたり、勝てないから諦めてしまうのはあまりにももったいない、勝つまでやるんだよ勝つまで!

結論:SEKIROは禅

 そんなスーパー神ゲーであるSEKIROですが、このゲームのラスボス戦はまた少し毛色が違ってきます。ラスボスを倒した先にはもう新しい敵はいない、もちろん周回による強化やハードモードによる難易度上昇はありますが、全く知らない新しい強敵はいなくなってしまいます。
 しかしこの戦いに終わりはありません。なぜなら、自分の太刀筋に、戦い方に、その忍殺に完全な納得は存在しないからです。すなわち、このゲームにおいて真に戦うべきは昨日までの自分であり、自分との対話という点でこのゲームは禅なのです。
 さて、ここまで18割に触れてきましたが残りの2割も最高ゲーミングなのがSEKIROです。ストーリーやキャラクターには魅力が詰まっているし、フレーバーや風景に心を馳せるだけでも十二分に楽しむことができます。このゲームはPS4、XBOX、PCで遊ぶことができます。また、発売から時間が立ったので非常にお求めやすくなっています。ぜひみなさんも葦名を駆け回り、自分と戦ってみてください。

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