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ヴェルデ@歴史・美術ライター
2021年7月13日 19:08
こんなにも私は物語を求めていた。自覚したのは、奥泉光の『死神の棋譜』の60ページを過ぎたあたりである。本を手に取ったのは、『このミス』の最新版がきっかけだった。美術書の出版に向け、画家とその作品についての原稿を書くことが、ここ2ヶ月の優先事項で、図書館では、700番台の美術書のコーナーをうろついては、一行でも使える箇所がないか、と本を漁っていた。おかげで、何かの別のものを、と思った時、これ