見出し画像

個人向けスモールM&A講座 第9回「経営者としての資質とは」

◆M&Aマッチングサイトでアプローチ!「経営者としての資質とは」

個人向けスモールM&A講座、第8回では「買収を成功させている人が持っている3つの能力」を、解説しました。

弊社にM&A起業のご相談をされる方で、果たして自分には経営者たる資質はあるのか?をご質問される方も多くいらっしゃいます。

こういった部分を不安に感じるのも無理からぬことで、なぜならば会社員と経営者の責任は雲泥の差があるからです。

こういった不安を払拭したいという事で、私にご質問をされるのだと感じています。

結論から言うと、経営者としての資質は先天的に持って生まれるものではなく、後天的に備わるものです。

つまり、「個人が持っている経営者としての器が自分を社長にする」のではなく、「社長という肩書が個人の器を大きくしてくれて自分を経営者にしてくれる」のだと私は思います。

なぜならば、個人の方が、弊社に買い手アドバイザーのご依頼をし、M&A起業が成功、その後、半年から1年経過し、その方とお会いすると、全くの別人に感じるからです。

その言葉遣い、立ち居振る舞いが社長としての器になったと感じます。

一言でいうと、「経営者然」としているのです。

このことからも、全く不安に感じることもないのですが、実際に社長になったご経験がないとこの不安は拭えないでしょう。

こういったこともあり、今回は経営者としての資質についてを解説して行く事としました。

個人向けスモールM&A講座、第9回目は「経営者としての資質とは」です。

◆経営者としての3つの資質

経営者としての3つの資質を、ご説明します。

・決断力はあるか?

経営者として具備しておくべき第一条件は決断力に尽きます。

5W1Hのフレームワークに代表される通り、経営するという事は、全てにおいて決断の連続です。

人事や取引先との交渉、投資判断についても同様です。

会社員の行動は上司からの指示の遂行が主な業務であったのに対し、経営者の主な行動は決断することが全てといっても過言ではありません。

M&A起業後は、経営のかじ取りをしなければなりません。

会社の未来はあなたの決断ですべてが決まるのです。

・付加価値という概念を理解しているか?

経営者は会社に利益を持たらすことを常に考えていなければなりません。

そのためには付加価値という概念を正確に把握しておくことが必要です。

付加価値についての論述は長くなってしまうので、今回は割愛しますが、要は「どんな商品やサービスならば、会社に利益をもたらすか」を正確に理解しなければならないという事です。

例えば、どこからどこまでが無料で、それ以降は有料など、しっかり線引きが出来ているかなどです。

ここを正解に理解しているか否かが会社の利益に直で影響を与えます。

・情報収集能力はあるか?

第一に決断力を上げましたが、この決断力の精度を上げるには、情報収集能力がなければなりません。

ネット社会の現代、ニュースや新聞だけでの情報だけではなくSNSや動画サイトなどありとあらゆるところから情報収集する必要があります。

ここでいう情報収集能力とは、ただ単に情報を集めるだけではありません。

その収集した情報を精査する能力も含めます。

単純に情報を集めるだけだと情報量が過大となり、逆に混乱してしまいますが、これらを精査し、何が正しくて、何が間違っているのかを判断しなければならないのです。

ビジネスにおいて情報収集は非常に重要なことで、正確な情報を知っているか否かで未来の状況が大きく変わるのです。

◆まとめ

以上、「経営者としての資質とは」を、ご説明しました。

今回も前回同様、スモールM&Aについての実践的なトピックスではありませんでしたが、個人のM&A起業を希望される方からのご質問が多かった事と、経営者としての資質をご理解していただきたいという事もあり、解説させていただきました。

冒頭でもお伝えした通り、経営者としての資質は先天的に持って生まれるものではなく、後天的に備わるもので、「個人が持っている経営者としての器が自分を社長にする」のではなく、「社長という肩書が個人の器を大きくしてくれて自分を経営者にしてくれる」のだと私は思います。

また、今回ご紹介した経営者としての資質は最低限備えておくべきもので、そのほかにも経営センスやビジネス感、営業力、人望など、持つべき資質は山ほどあり、それらを全てを具備してからM&A起業を志すというのなら、その夢は一生達成することはないでしょう。

結論、経営者としての資質は、M&A起業後に実際に自分で体験し学びながら備わって行くものです。

それら全てをライフワークとして学んでいくことが、経営者としての経営哲学、つまり「帝王学」なのです。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

 「スキ」や「フォロー」をいただけますと幸いです。

▼作者プロフィールはこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?