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個人向けスモールM&A講座 第1回「買収ニーズが決まらない時は履歴書を作れ!」

◆どの会社を買収する?「買収ニーズが決まらない時は履歴書を作れ!」

最近の弊社の傾向ですが、買い手アドバイザーのご依頼を数多くいただいております。

スモールM&A市場は活況で取引価格3,000万円以下の案件は引き続き人気が集中しております。

特に、個人の方からのご依頼が多数寄せられております。

どうやらリモートワークの合間にM&Aマッチングサイトを閲覧されているそうですね。

そういう事もあり、「個人向けスモールM&A講座」と題し、シリーズ化した上で情報発信していきたいと思います。

記念すべき第1回目は「買収ニーズが決まらない時は履歴書を作れ!」です。

◆「買収ニーズか決まらない時は履歴書を作れ!」

買い手アドバイザーのご依頼をいただいた方とは、初回面談時に必ず買収ニーズをお尋ねします。

相変わらず多いのですが、「何でもいいから儲かっている会社や事業があったらアプローチしてください」というご依頼があふれています。

サラリーマンの方にかかわらず、買収を成功させるには「買収ニーズを明確にする」事が最重要です。

しかし、サラリーマンの方ですとご自分で会社を経営したご経験がないので、なかなか買収ニーズが思い浮かばないようです。

そんな時はどうしたら良いのかをご説明します。

・ご自分の履歴書を作成してみてください!

買収予算は決まっていても買収ニーズが定まらない方に必ずお尋ねする事があります。

それは、今までのご経歴です。

学生時代何を勉強されていたか?

今までどのような職業についてきたか?

どのような業種で、どのような職種をご経験されてきたか?

そしてどのような資格をお持ちで、得意分野は何かをです。

つまり、履歴書の内容と同じなのです。

・なぜ履歴書?

買収ニーズが決まらないとはイコール何がやりたいのかご自分でもご理解されていないのです。

その何がやりたいのかを見つけるにはご自分の歴史にフォーカスすれば自ずとわかってくるのです。

ご自分の歴史、つまり履歴書を見ていただければいいわけですよね。

・履歴書から自分の得意分野を発見!

以外に思われるかも知れませんが、履歴書を見てみるとご自分では気づかなかった得意分野や好きな事が分かってきます。

自動車が趣味!

営業が得意!

ものづくりに興味がある!

旅行が趣味!

調理師の免許がある!

などなどです。

ここまで来れば後は簡単。

それを買収する業種に当てはめて行けばいいのです。

それを踏まえ、ご自分の予算に合う案件を攻めればいいのです。

・履歴書は売り手へのアピールにも活用!

優良案件には人気が集中し、何社も買収検討をされます。

M&Aマッチングサイトでは特に10件以上のお問い合わせや交渉希望のご連絡が入ります。

売り手または売り手アドバイザーは全ての方と交渉を行うわけではなく、ファーストアプローチの部分で交渉相手を選別します。

弊社もここの部分でかなりの数を落選させる場合があります。

落選を防ぐためにも履歴書を活用するのです。

ご自分の経歴と得意分野を先方にアピールし、交渉の機会を設けていただくのです。

折角お問い合わせしてもファーストアプローチが雑だと、ご返信さえいただけないことも珍しくありません。

ここの壁はご想像しているよりも高いのです。

◆まとめ

以上、「買収ニーズが決まらない時は履歴書を作れ!」ご説明しました。

お読みいただいてお気づきの通り、サラリーマンのM&Aは就職活動や転職活動に似ています。

入社試験であれば「志望動機」、M&Aであれば「買収動機」を明確にしなければ、エントリーの時点で選考から漏れてしまいます。

もちろんM&Aの場合、交渉という概念が入ってくるわけですが、選考を通過し交渉までこぎつけるのが意外と大変です。

そのために必要なものは「履歴書」なのです。

「履歴書」から買収ニーズを決定。そして「履歴書」を活用して書類選考を突破しなければならないのです。

ご自分を見つめ直すという意味でも、まずは「履歴書」を作成してみてください。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

 「スキ」や「フォロー」をいただけますと幸いです。

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