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女子高生の私が、先生と付き合った話12

鈴木先生のクラスにダッシュで行くと、そこには姿が見えず、そのクラスが担当してそうな近くの空き教室を探してまわりました。

やっと鈴木先生を見つけ「先生ー!」と声をかけました。

「先生って始業式終わったあとに職員室寄りましたか?」
「体育館から直行してきたから寄ってないよ」
「よかったー。あの、お誕生日おめでとうございます!机の上に誕生日プレゼント置いてるんでもらってください!」
「えっ!そうか、今日誕生日だったか」
「忘れてたんですか?」
「この年になるとそんなもんよ。ありがとね」
鈴木先生はニッコニコだったので喜んでくれているように見えました。

プレゼントのケーキを見たであろうHRの後にもう1度会いに来ようと思っていましたが、その日はわたしのクラスのHRのほうが長くなってしまい、感想を聞くことができませんでした。

もちろん電話番号もメールアドレスも知らないので、直接会わない限りは感想を聞けたりはしません。(メールっていうところに時代を感じる。笑)


その日の美香子との帰り道。
「鈴木先生だけどさ、夏休み中は会える可能性低そうだよ?」
「えっ、なんで?!毎日部活あるだろうから学校にはいるでしょ?」
「部活っていっても合宿や遠征で学校にいるばっかりじゃないってバレー部の子が言ってたの。でも来週いっぱいは三者面談があるから確実に学校にはいるんじゃないかな?」
「そうなんだ・・・とりあえず来週は毎日学校行ってみるよ」

学校に行けば確実に会えると思ってはなかったけれど、そもそも学校にいることが少ないのはショックでした。

翌週の月曜日、今日から三者面談が始まります。
わたしは今日のお昼前に三者面談があり、母は少しだけ仕事をしてから来ることになったので、学校で待ち合わせすることにしました。

いつもと同じ時間の電車に乗ると、どこの学校も夏休みに入っているので高校生の姿は少なめでした。


そりゃそうだよな。
ここにいる高校生たちは補修や部活があるから学校に行ってるんだろうけど、好きな人に会いたいがために学校に行っている人っているんだろうか・・・。
(わたしもいちおうピアノの練習はするけども・・・もはやこっちがついでみたいになってる笑)

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