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出版企画は著者の「軸」を中心に考える
こんにちは。編集者、出版コンサルタントの我妻です。
今夜は推しバンドのライブです。
その前にこの記事を書いていますが、楽しみが待っているといつもよりもはかどる気がします~。(予約投稿でお送りします)
その企画はその著者が書く必要があるか?
私が著者と一緒に企画を作るときに、重要視しているのは、「その著者が書く必要があるか」ということです。
その著者のメソッドや、スキルや、考え方などをもっているからこそ成立する企画であるかどうか。
逆にいえば、著者自身やコンテンツに基準となる「軸」があるかどうか、ということです。
すでに自分はこれ! というものが決まっている方は、そこから「広く求められ、売れる」切り口を考えていきます。
出版社サイドから、自分の希望とは違う企画を提案されたけれども、どうしたらいいかという話もよく聞かれます。
これに関しても、その企画を採用することで自分のメソッドやコンテンツの「軸」がブレないかどうかが、判断基準になると思います。
提案に関して「こういう考え方もあったか!」「自分にはない視点で新鮮」「新たなコンテンツがみつかりそう」など、前向きな気持ちになれるならチャレンジしてみることをおすすめします。
「売れる企画」が著者にとっては正解とは限らない
その一方でどうも自分のカラーではない、あまり気乗りしないということを求められるようであれば、無理に出版する必要はないとも思いますね。
出版は著者にとっては、コンテンツを世に出す手段のうちのひとつ。
出版社にとっては「売れる企画」が正解で重要ですが、著者にはそれが必ずしもプラスになるとは限らない場合もあるからです。
書籍は一度出版したら取り戻すことはできませんし、著者のイメージにも大きな影響があります。
特にデビュー作は著者の出版人生を左右するといっても過言ではない。
「売れるから」「求められるから」だけを優先すると、著者の個性を出せずにぱっとしない企画になりがちです。
それに、自分にとって不本意な企画が売れずに次につながらないとしたら、後々まで後悔しませんか。
「出版すればなんとかなる」には賛成しない
関係者のなかには「何でもいいから出版したほうがいい」「出版すればなんとかなる」という人もいますが、まったく賛成できません。
これは出版の本来の意義からどんどん遠ざかる考え方だし、長い目でみれば著者にとってはマイナスにしかならないです。
著者のど真ん中のコンテンツを元にした企画で売れる本を作りたい!と、個人的にはいつも思っています。
今日の記事があなたの出版活動のお役に立てればうれしいです。
今日のBGM
「ダーウィン(恋こそがすべて)」クロマニヨンズ
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