そうだ「指宿枕崎線」乗ろう! 廃止されそなローカル線を愛でる弾丸乗り鉄【鹿児島】
こんにちは。恥を忍んで、何ヶ月ぶりかの更新。
鹿児島旅の続きである。
前回記事↓
さて名残惜しくも、東京へ帰る日にタイムスリップ。
ただ、飛行機までまだ時間がある。2〜3時間ほど時間を潰さねばならない。
カフェ行く? 焼酎飲む? 桜島行く? 否、
そんなときこそ「乗り鉄」である。
・時間が空いたなら「乗り鉄」すればいいじゃない
鹿児島県には、鹿児島中央(鹿児島市)から枕崎(枕崎市)を結ぶ、
指宿枕崎線というローカル線がある。
途中にある頴娃(南九州市)は、私のふるさとである。さて、愛しい頴娃を通って、枕崎まで往復して、時間までに帰ってこれるかな、と時刻表と睨めっこ。
うーむ、枕崎までは通しで片道3時間弱かかるのか。そして本数も少なく、鹿児島中央まで戻るのに1日かかるレベルだ。これでは飛行機に乗り遅れる。本末転倒である。
枕崎って遠いんだな・・・と心にちょっとした寂しさを抱えながら、ならば、指宿まで行こうと決意新たに。出陣。
指宿なら、鹿児島中央から1時間ちょいだ。行って帰って2時間ちょい。
飛行機に間に合う。これぞ正しい暇つぶしダ!
・赤字ローカル線「指宿枕崎線」が消える日
さて指宿枕崎線といえば、聞き捨てならないニュースが昨今取り沙汰されている。利用客が極端に少なく、採算の取れない赤字ローカル線として、JR九州から「どげんかせんと」と背中にピストルを突き付けられている(ように見える)。
最新のニュースによれば
よっw 4億w さすがに草wである。
最近は沿線自治体とJR九州が話し合いを設けるようになった。JR九州の人に内情を聞くたびに、「まあまあ、廃線を目的にってわけじゃなくて、地域交通のあり方を考えましょうって会だから」といつもお茶を濁されてしまうのだが、真相やいかに。
鹿児島中央から指宿まではまあまあ乗客がいるのだ。そこから奥に行くと、ガクっと人が減る。
たしかに、頴娃に帰るのでも、鉄道を使わず空港や主要駅から車で帰るのが常だ。わかっちゃいるけど、車に乗ってしまう、人間だもの。先の自治体の話合いだって、車で来ている役人がほとんどなのでは・・と邪推してしまう。
事情はなんにせよ、指宿―枕崎がなくなるのは寂しい。
途中には「日本一南にある駅」として名高い「西大山」もある。
指宿より先がカットアウトされたら、最南端の駅が指宿になってしまうのかな。うー。切ない。
・日曜+午前中+ローカル線=まったりムード
とある日曜日の午前中に乗り込んだ指宿枕崎線。乗客は1両に5人ほど。これほどまったりできる場所はない。
この路線は海沿いを走る。天気がよければ桜島が見えるのであろう(雨女)
窓をフレームにして、海を収める。
私はこの構図で撮るのが好きだ。
無人、ロングシート、外は海。
という、偶然が重なって撮れる写真である(エッヘン)
日本でもこのアングルで写真を撮れる路線は少なく、以前は津軽線の蟹田付近で撮影した記憶がある。
こんなエモい写真が撮れてしまうのも、ローカル線の醍醐味だ
列車が進むにつれて、かわるがわる景色は変わる。
こんな風景も。
単線区間が続き、すれ違い。好きな瞬間。
・指宿駅を20分間楽しむ
鹿児島中央を出て1時間ちょい。気づけばこの車両の乗客は私の他に2人しかいない。指宿に着いた。
あんなに車内はガラガラだったのに、駅はなんと、人でごった返していた! さすが温泉のある観光地。日本人だけでなく、アジア方面からの旅行客も半分くらい占めているのでは、という賑わいぶりだ。
なんだ、人、いるじゃないの!(指宿までは・・)
ここ指宿から先の枕崎までのエリアが、全然乗る人がいないのよね。ここから先に人をどう集めるのか、大変だ。これはどの地方ローカル線にも言えることだろう。
しばし撮影〜。
南国の空気がいいね。
駅の片隅には、日本最南端の駅・西大山の記念台帳Diaryを見られるコーナーが。大量のノート! 日本人はもちろん、外国の文字もあった。愛が詰まっている。
さて、指宿での滞在時間20分。
駅を満喫したことだし、中央駅に帰ろう。
・人気の観光列車「指宿の玉手箱」
時刻表の掲示板へ。次の列車は何時じゃ。あやしがりて寄りて見るに、ラッキなーことに観光列車「指宿のたまて箱」(いぶたま)がいるではないか! そうか、この混雑ぶりは、いぶたまを待つ人々だったのね。
観光列車は乗れる時に乗る!
これが私のポリシーだ。ギリギリでも飛び乗って見せる。
この混雑ぶり。席は空いているだろうか。
「頼むっ!一席空いててくれ!」という願いを込めて、窓口のお兄さんに指定席券をリクエスト。運良く1席ゲットできた。
いぶたまといえば、この左半分は白、右半分は黒、という絶大なるインパクト!
ホームに人が群がり、思い思いに撮影をしていました。こんなに賑わいのある路線なのに、廃線危機とは。切ないね。
いぶたまは、みなさん大好きな水戸岡デザイン。
おしゃれ! おっしゃー! おしゃれすと!(3段活用)
窓に向かって座れる席もある。ここから海の絶景も見れるね。うらやまし。
そして私は来た道を戻ったのであった。
行って帰ってきただけだけど、これが乗り鉄旅の醍醐味。その土地ならではの景色、そこに住む人々の生活、空の色、木や畑の緑などを五感で感じる。なんら退屈することはないのだ。
中央駅に到着。ここからバスで空港へ。
空港に行く前の腹ごしらえとばかりに、鹿児島ラーメン!
・今回の旅程まとめ
9:15ごろ 鹿児島中央駅発
・指宿枕崎線
10:30ごろ 指宿駅着
・しばし撮影
11:00ごろ 指宿駅発
・観光列車「指宿のたまて箱」
12:00ごろ 鹿児島中央駅着
おつかれさまでした!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?