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乗り鉄子が電車の待ち時間にやっている4つのこと【春の新潟②】

前回の続き。


朝起きたら、雨だった。

せっかく新潟に泊まったのだし、午前中から坂口安吾記念館ないし鉄道の街・新津を散策したかったのだが、全てのやる気が雨によって洗い流される。

よってチェックアウトまで気合いを入れてゴロゴロして、駅に向かう。

乗り鉄子の待ち時間① 駅グルメを堪能

この日は村上市にある瀬波温泉の旅館を予約している。村上までは大好きな羽越本線に乗るのだー! と終始ごきげん。いつもは特急いなほに乗るが、今回は時間もたっぷりあることだし、普通列車に乗ることにした。わくわく。

新潟駅に着いたのは11時半ごろ。列車は2時間後だ。さて何をしよう。

さて乗り鉄旅においては、駅グルメを堪能するのも一つの醍醐味だ。新幹線が停まるような大きい駅は、駅ナカが充実しており、私のような旅人をターゲットにした「ご当地グルメありまっせ」といったのぼりがそこかしこに立てられている。

のはずだったが……。

あろうことか、駅ビル「CoCoLo新潟」が全面改装中である。飲食店ほぼやってない。ご当地グルメもない。なにもない。サイゼリヤとかしか開いてない。やだぁー。サイゼはいやだぁー(サイゼに罪はない)

トンカチでどつかれたようにショックを受けたが、捨てる神あれば拾う神あり。駅の端っこに、角打ちができるお店「ぽんしゅ館 コンプレックス」を発見。

「ぽんしゅ館」といえば、「本」の字の右上に半濁点「゜」をつけたロゴマークでお馴染みの、新潟のお土産ショップだ。

角打ちとして、日本酒やビール、本格的なご当地おつまみも提供。まさに工事砂漠の中のオアシス。最高かよ。

ここでブランチとする。

ビールは「風味爽快ニシテ」

おいしかった。カウンターもあり、カフェチックなソファ席もあったりで、女性一人でも入りやすいですぞ。

ちなみに駅ビルの「CoCoLo新潟」はリニューアルオープン済み。どんな煌びやかな光景になっているのやら。また行かないとっ!

乗り鉄子の待ち時間② コーヒー屋で人間観察

私はランチの後にすぐさまコーヒーを飲まないと機嫌が悪くなるタイプである。まだ列車まで時間があったので、タリーズでコーヒーを飲むとする。

大きなガラス張りのお店で、目の前には、新幹線の改札口がある。新幹線が着くたびに人が改札を通過する。多くがスーツケースをガラガラ引っ張っている。

そしてお迎えの人と再会していく。「おかえり」「ただいま」「よく帰ってきたね」と再開する父娘や、「よくぞいらっしゃいました」「さっそく工場へ向かいましょう」と東京からの出張社員を迎える作業着姿の人。歓迎のハッピーな声がガラスを通って聞こえるようである。

再会に賑わう人々のそばに、A4サイズの紙を胸に掲げる少年が一人たたずむ。空港の到着ロビーでもよく見る風景。紙には初めて会う待ち人の名前が書かれているのだろう。「歓迎!山田さん」だろうか、「Welcome Mr.Lawrence」だろうか。

この少年は誰を待っているのか。興味がわいてくる。

コーヒーを飲んでいる間、2、3本の新幹線が着いたようだが、待ち人来たらず。私は少年と心を共にして、待ち人を待った。

10分後、ふと顔を上げると、まだ少年は待っている。「こんなに待っても来ないなんて、待ち合わせの改札間違えてるんじゃ」と私まで不安になってきた。さらに10分後、来ない。またまた10分後、来ない。やがて私は飽きて、今回の旅の友である小説「火車」(宮部みゆき)を読み進めることにした。

すると、少年は…
気がついたらいなくなっていた。
(オチなし)

乗り鉄子の待ち時間③ 行き先案内板を味わう

ぼちぼち列車の出発時刻だと、切符を買って、改札に向かう。

天井から、時刻と行き先とホームか書かれた電光掲示板がぶら下がる。これ、ついつい撮っちゃうんだよね〜。そして読み込む。

(新津ね〜。長岡ね〜。長岡行き6両か、長っ。さすが。新津ね〜。村上、これに乗るんだあたしわ。豊栄ね〜。とよさかって読むんだよね〜。ピンク表示は白新線かあ。越後線ね〜。越後だねぇ。内野、内野、吉田かあ〜。きっちり20分間隔なのね〜)

しばし堪能。

乗り鉄子の待ち時間④ ホームにて車両撮影

在来線の場合、出発の10〜15分前にはホームに行くようにしている。

首都圏在住の人は「そんなに早く?」と思うかもしれないが、10分前にはすでに地元の人でごったがえしていたりする(これは地方都市あるあるだ。

よって、好みの席を取りたかったら、じゅうぶん余裕を持ってホームに向かうことをお勧めする。

10分くらいまでに行けば、列車を撮る時間もある。

E129系(内野行き)がいたのて撮っておく。新潟発着の列車は、ほとんどE129に置き換わってしまったのだろう(しばし115系新潟色が走っていた時代に想いを馳せる)。

ちらっと映る新幹線車両。すぐ在来に乗り換えられるようになったんだよね、エモ

とはいえ、綺麗なカラーリングが素敵。絶妙なピンクとイエローのライン。この色使い、この子、イエベ春と見た(適当)。

Wikiさんによると

塗色は、秋の稲穂をイメージした「黄金イエロー」と佐渡島に生息するトキをイメージした「朱鷺ピンク」の2色を配置しており、前面および腰部には朱鷺ピンクの太帯の上部にイエローの細帯、幕板部には朱鷺ピンクの帯をそれぞれ配置している。

朱鷺推しなのが新潟らしいね。

・今回の旅程まとめ

DAY2 前半
11:00ごろ チェックアウト、新潟駅へ
11:30ごろ ブランチ
 ・「ぽんしゅ館 コンプレックス」ビールと煮込み
12:30ごろ コーヒー
 ・タリーズ
 ・人間観察
13:30ごろ ホームへ
 ・撮影
13:45ごろ 新潟発
 ・羽越本線

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