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未来は誰かの手の中①

10年前の自分の生活と今の生活を比べてみると、どうだろうか?

自分(の人間的なシステム)はさして変わっていないけど、世の中のシステムやテクノロジー、流行り廃りなどは目まぐるしく変わっていく。

すいません、少し考えてみていただきたいんですが、

10年前、スマートフォンのような機器を当たり前のように手にしている自分を想像できましたか?

自分は想像もしていなかったです。テクノロジーの発達による生活の変化は一気には感じられず、「便利になっていい時代になったもんだー」とか言いながら、少しずつ“当たり前”になっていっているような気がする。

未来は少しずつ、ジワジワやってくるんだ。

予想するだけならタダだし、外れたって誰にも怒られまい。

未来を予想することは大好きなので、無責任に考えたことを個人的な“予言書”として記しておきます。

キーワードは、AI、通信、運送(物流)の3分野の発達。

生活のために必要だった行為が“レジャー化”する

例えば、“アウトドア”という趣味でやることのほとんどは、本来電気やガス、水道などのインフラが整備されていなかった時代に“当たり前”にこなしていたことだったと思う。

不思議なことに不便から解放されても、“所作”を味わったり“様式美”をありがたがったりと、とにかく人間は“面倒”を楽しむ面倒な生き物だ。

“満たされると足りなくなる”=“不便を楽しむ”というのは人間の本質のような気がする。

なので、生活に必要だった“手段”が思いもしない形で、どんどんレジャー化していくと思う。

物流の発達によって“買い物”自体がレジャーになる

まずは買い物。このスタイルが変わる。

ドローンなどの運送手段の発達、通信機器や運送システムの発達によって、物流に革新がもたらされる、みたいな記事をいろんなところで見かける。

単に“機械に任せて人が楽をする”ということだけでなく、“それによって何が起こるか”を考えて、大胆に予想してみよう。

店舗→ドローンでの搬送→家庭という流れで、注文した商品が数時間、数十分後に届くようになる。

そうすると、人は店舗に出向く必要がどんどん減る。

なので、ほとんどの店舗型のスーパーはいらなくなる。

だから、工場(倉庫)→ドローンでの搬送→家庭という流れになる。

今でも大手スーパーはネット販売に力を入れ、独自の物流・運送システムを確立して、自宅まで商品を届けるサービスを行なっている。

買いに来なけりゃ届けるぜ!

このサービスが当たり前になる。

よって、“(わざわざ)外に出て買い物する”という行為自体が今よりも“特別”になる。

なので、実体の店舗は今よりも“お客さんを楽しませる”という方向になっていくのではないだろうか。

内装に凝ったり、店舗に出向かなければできないような“体験”を重視したり、何かのテーマにそったマニアックな商品を揃えたりと、工夫を凝らすだろう。

スーパーは、“消費者がまだ体験していないこと”を用意するようになるので、新製品しか陳列しなくなり、販売ブースは試食コーナーだらけになると予想している。

車の運転は“趣味”になる

グーグルやアップルなどのIT企業が車の自動運転の開発・研究を行なっているそうだ。近い将来、車の運転が自動化され、目的地を入力するだけで行き先に到着する未来が足音を立ててやってくる。

自動運転が当たり前になると、移動の時間(車中での過ごし方)が、“自宅にいるのと変わらない”ようになり、本を読んだり、動画を見たり、睡眠にあてたり、と“余暇の時間”になる。電車やタクシーなどよりもプラベートな空間になるので、車の装備も多様化するかもしれない。

車中の過ごし方が人それぞれになる。

そうなると、よっぽどの車好きでなければ自分で運転する人はいなくなる。

認知症の高齢者が起こす交通事故が話題になっているが、未来は“趣味”で運転する人たちによる交通事故が社会現象になるかもしれない。

なので、自分で運転を楽しみたい人は、専用の施設や場所で思う存分どうぞ、そんな社会ができそうだ。

「昔は一般道路で人間が運転して80キロも出してたんだよ!しかも事故を起こして人が死んだりしてね」…そんなことを、親が懐かしがって子どもに話す未来が来るだろう。


次回に続く。


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