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【小説作品】君と僕と樽と夏 #夏の香りに思いを馳せて

【小説作品】君と僕と樽と夏 #夏の香りに思いを馳せて

東の窓から朝日が射す。
時計に目をやる。朝6時。
まだ寝ても問題ない時間だ。おやすみ。

「おはよー!」
黄色のメッシュが入ったピンクの髪のウィッグをつけた君が文字通り飛んできた。結婚3年目。今日も君は元気だ。
ちなみに僕は体中がものすごく痛い。

このピンク頭は最近話題の遊園地、東京あずたんランドのキャラクター東海あずたんのものだ。遊園地のキャラクターとしては珍しい8頭身の人間のキャラクター。君

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【小説】未来に響く

【小説】未来に響く

100以上の呼吸が聴こえる。
空調の効いた部屋の中で汗の流れる音が聴こえる。
第70回全日本吹奏楽コンクール高等学校部門。娘の高校生活最後の演奏が始まる。

チューバ、ユーフォニアムに支えられ、娘の演奏するコルネットが躍る。
小学生から始めて10年。人生の半分以上を共に過ごした楽器との晴れ舞台で、堂々と演奏する姿を見ると、感慨深いものがあった。

君が生まれた日、分娩室で君に初めて会ったとき、涙が

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ボクのサンタ #2021クリスマスアドベントカレンダーをつくろう

「12月24日金曜日。今日はクリスマスイブです。素敵なクリスマスになるといいですね。」

保育園の先生はそう言った。
ママもパパも今日も仕事。お迎えにはたぶんおばあちゃんが来るんだ。
でも、ボクはサンタさんにお願いしたんだ。
クリスマスは家族みんなで笑顔になれますようにって。

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「お先に失礼します。」
今日はクリスマスイブ。イブの夜ぐらい家族と過ごしたい。
急いで保育園に向

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優しさループ

2020年12月25日金曜日。
いつもと違う特別な年の特別な日。
平日の特別な日。
コロナ禍に揺れる世界の中の小さな出来事。

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俺はヒロシ。
20歳の大学生。彼女なし。クリスマスなのに、少し寂しい。
今日は年内最後の通学の日。
「落としましたよ。」
目の前でスーツ姿の女性がSuicaを落としたので、拾って手渡した。
「ありがとうございます。」
「どういたしまして。」
すぐに

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ふたりのリズムで

ふたりのリズムで

 クラブで出会い、一緒に歌い、いくつかの冬を越えて僕らは結婚した。突然歌詞を書いて歌うという無茶振りがすぎるカフェで想いを伝え合い、付き合い始めた。これは、そんなふたりの最初の冬の思い出の話。

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 街はクリスマスに染まっている。ふたりで互いのプレゼントを選ぶことにした。
 君のリクエストで家電量販店の楽器売場へ。小さい頃からピアノを習っていたと言っていたのを思い出した。

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#同じテーマで小説を書こう ~ LINK 〜

「誓います。」
結婚式で永遠の愛と呼んでいる何かを誓いながら、僕は後ろで見守る人たちの出会いの日のことを思い返していた。
新郎側、新婦側共に、親族と5組のカップルと一人の男性というゲスト構成。結婚式には子供のころからの友人などを呼ぶことが多いと聞くが、僕らのゲストは彼ら以外に考えられなかった。

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君との出会いは21歳の晩夏。熱を含むが少し涼しい風が吹く夜だった。
僕は友人と

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