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#あずきなのひとりごと

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日常のふとした瞬間に過ぎる想い、感情、見えたモノをスクラップするnote
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#エッセイ

夏のはじめのセミの声

夏のはじめのセミの声

朝、目覚めて、ゆっくりと身体を起こすと左肩全体が重だるく感じた。しばらくベッドの縁に腰掛けていたが、やおら立ち上がりトイレへと歩いていく。

カキコキと音が聞こえて来そうなくらい、身体が凝り固まっている。あまりのぎこちなさに自分でも笑いそうになる。飼い猫が不思議そうに視線を送っている。

昨夜は、クーラーをかけて寝るほどでは無かった。しかし前日ジムで大暴れしたせいで、ベッドに横たわると同時に寝落ち

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いつもと違う事をする朝。ジョギングよりは気楽なお散歩へ。日差しの柔らかい朝は冷んやりと気持ちよい。
歩く先に、ご婦人が1人道端で缶コーヒーを飲んでいた。その前を通り過ぎるわたし。
「おはようございます」と声がかかる。
詮索でもなく、無視でもないこの距離感が心地よく感じた朝だった。