新幹線の反対側の窓から富士山が見えます!
大学進学で上京して以来三十年以上、実家との往復に何十回と新幹線に乗っているのだが、全然飽きない。それどころか、いくつになっても新幹線乗るのが大好きだ。この間ふと、父が死んだらこの往復も無くなるという事に気づき、まだまだ元気でいてもらわなければ!と思わず鼻息荒くなった。いや、新幹線の事だけでなく、元気でいて欲しいとは思っている。
そんなに何度も乗っている新幹線だが、今回初めて、富士山をあり得ない方向から確認する事が出来た。上りでも下りでも新幹線の窓から富士山が見えるのは内陸側2列席のはずだ。ところが、なんと反対側の窓から富士山を確認することが出来る場所があるらしい。らしいと言う知識はあったが、実際にみた事はなかった。
今回の帰省では、帰りの上りの新幹線が、海側の三列シートの窓席だった。また富士山の事を忘れて、寝たり起きたりのんびりしていたのだが、ふと目を覚ますと名古屋を過ぎていた。外の景色を眺めているうち、海側席から富士山が見える瞬間が見えることを思い出した。確か、静岡県に入ってからの筈。今、愛知県なので、これからずっと外を眺めていたら見える筈。だけど、どう考えても、反対側だ。どういうわけでこちらの窓から富士山が見えるのだろう。あんまり調べ過ぎると面白くないので、ちょっとだけググると、ずっと直線で東西に走っているきになっていたが、線路も少しずつ曲がったりしている訳で、静岡県で線路の向きが少しだけ南北になっている所があり、その瞬間だけ、3列席の窓から右手に富士山がみえるらしい。それ以上は調べないで、どの辺りで富士山が見えるかずっと張り込みを続けたが、なかなか見えない。そのうち、日が殆ど暮れて外が暗くなりはじめた。新幹線の中は照明がついているので、窓ガラスには明るい室内の様子映り、外が全然見えなくなり始めた。
マズイ。このままでは富士山を見逃してしまう。
私は、必死に窓ガラスにおでこをくっつけて、手のひらで室内の明かりを遮った。そうすると、まだ外の景色がかろうじて見えた。日が落ちてしまえばもう見えなくなるけど、まだなんとかいける。側から見ればおかしな人だけど、新幹線の乗客はみんなそれぞれの時間を楽しんでいるはずなので、多分ちょっとぐらい変でも気にしないだろう。まあ、変な人と思われても、私は気にしない。
掛川を過ぎた辺りから、必死に見たけど、お茶畑ばかりで富士山見えず。日没との戦いに焦る私。
諦めかけたその時、あ!見えた!
遠くに富士山の三角シルエットが!
やった〜、ホントだ!
満足しているうちに、静岡駅を通り過ぎた様子。のぞみは、名古屋の次は新横浜なので通過駅は注意していないとわかりません。
そして、静岡駅を通過するとまた方向が変わったと見え、気づくと富士山は見えなくなっていた。でも、満足。
下りの場合は熱海を通過したあたり、上りの場合は掛川を通過したあたりからずっと張り込みを続けていれば見えると思います。新幹線の三列席窓側に座った場合は、是非、レア富士山目撃に挑戦してみてください。
ちなみに、米原を過ぎた辺りから京都に着くまでの間に、チラッとでも琵琶湖の水面を確認するというミッションにも毎回チャレンジしております。
新幹線楽しいですよね。