見出し画像

刑事ドラマに学ぶ、聞き込み

気になる韓国ドラマを片っ端から見ている。最近みたのは「シグナル」という刑事ものです。このドラマはすごく面白かった。ここで語りたいのは、その内容ではなくて、刑事さんの仕事は大変で、聞き込みが大事なんだなぁという事。

関係者や目撃者に、手分けしてドンドン聞き込みをする。聞き込みをするが、それぞれの証言は断片的だし、思い込みや嘘がある場合も多い。目撃者が買収されていて全員嘘を言っている場合もある。そして、手分けした情報が漏れなく共有されるかというとそうでもなく、警察内部での縄張り争いや、上層部が腐っていて権力者と結びついていた為にせっかくたどり着いた真実が揉み消されたり、それと戦う刑事が命を狙われたり。というドラマチックな展開で、とても見応えのあるドラマだった。

一人暮らしの実家の父と毎週小一時間ほどLINE電話をしている。
が、父の証言が時系列がめちゃくちゃなのだ。2週間前に聞いた話しをさも、2、3日前に起きたことの様に話したりする。認知症とまではいかないけど、その前段階にかなり近づいている気もする。
私は、その話し前も聞いたよということもあるけど、もう最近では「ふんふん、ふんふん。」と、前に聞いたとも言わないし、初めて聞いたフリをする事もなく、「ふんふん」と聞く様にした。刑事さんを見習って。
優秀な刑事さんは、とにかく聞き込みをする。その話し、事件と全く関係ないだろうという話しも聞く。そして、それが重要な手がかりとなって!というのはドラマの見過ぎなんだけど、話しを遮らず聞く事は重要。

老いた父を取り調べる刑事の私という訳ではないが、お父さんの日常なんか困ってる事ないかな、大丈夫かなという心配からなので、ふんふんと聞いてその中から変化を感じれば、手伝える事あればやりますという気持ちです。でも、ついついもっと歩いた方がいいとか、飲みすぎるなとか言いたくなるし、言っちゃうのだけども、その口出し加減も難しい。それでも、父との関係では私が「ふんふん」と聞く刑事役に徹した方が良さそうだ。

その逆に、私の証言を聞いてもらう状況もある。
訪問介護ヘルパーをしているが、基本的に利用者さんのお宅で入浴介助や排泄介助を行ったり、お買い物や調理、掃除洗濯といった日常生活のお手伝いをする。内容は介護計画書に沿って行うのでキチンと決まっており、それぞれのヘルパーが一人で訪問するので、基本的に一人で仕事をする。同じお宅に曜日によって違うヘルパーが入ったりするので、決まった仕事とはいえ、何か変わった事があれば、上司に報告して、他のヘルパーに共有される事になっている。
皆それぞれ忙しく動き回っているので、事務所はあるのだけど、非常勤ヘルパーは直行直帰出来るので、そこで顔を合わせて他のヘルパーや上司と話しをする機会が意外と少ない。
LINEやメールで、業務完了の報告を簡単にする。変わったことがあれば必ず報告して欲しいと上司には言われているし、変わった事があれば勿論報告する。
でも、その日に行った事を全部書いて報告するかというと、報告すべきと自分が思った事しかしていない。何か不手際があった場合は、黙っていると後で余計な問題になるので直ぐ報告する。でも、え、そんな事が後から問題になるの?という事があり、上司には早く言ってくれれば良かったのにと言われた事があった。これは後から問題になりそうというアンテナは、経験がないと反応出来ない。なので、報告するべき事としなくて良いことの見極めは、経験の浅いものには難しい。しかも、業務が終わって時間外にわざわざ報告するのだから、文面が短くもなろう。←自己弁護。
実際に顔を突き合わせて口頭で報告するなら、もう少し細かい情報が上司に伝わるのではないかと思う。上司もその世間話的報告の中で、重要な事があればピンとくるのではないだろうか。←上司になすりつけ
まあ、私はこれから過不足ない様に、というか過剰気味だとしても報告するようにしようと思う。

だけど、ちゃんと人の話を聞く事、いろんな角度から物を見る事、自分サイドの思い込みに縛られない事、難しいけど大切と思った。刑事さんの仕事凄い。やはり足を使った地道な聞き込みが捜査には必要らしい。

それにしても、韓国ドラマを見過ぎて、ドラマと自分の日常の堺が段々曖昧になってきているが、大丈夫なのか私。
まあ、面白いから、いいか。