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更紗
2024年5月17日 23:08
「見てくれよ~。うちの姫たち、ほんっと可愛いだろう~」「ほんとだー。かわいいなー」聆は、柊羽が見せてきたスマホの画面を見ることなく、棒読みで答えた。飲み会で繰り広げられる、子ども自慢に、聆は飽き飽きしていた。独身の聆には、子どもの可愛さもよくわからないし、ましてやよその子どものことなど、どうでもよかった。「お前、ちゃんと見てないだろう!見てみろよ!ほんと、可愛いんだからさぁ」今夜の
小鳥の歌
2022年1月1日 09:44
【母 真由美】 私の家族は理容師の夫、20歳と16歳の娘との4人暮らし。専業主婦として頑張ってきたが、単調な生活に飽きていた。妻として、母としての役割をこなすことばかりで、女としての自分が失われつつあった。 そんな時、惹かれる相手が現れた。始めはたまに食事をする程度だったが、気づいたら月に1回のペースで体を求め合う関係になっていた。こんな刺激を私は求めていた。もちろん夫にバレないよう、細心
2021年10月1日 20:17
私、香田結月は、小学生から始めたミニバスにのめり込んでいた。スピーディーな展開が面白いし、サッカーやソフトボールと違ってよく点が入る。母もバスケ部で高校時代に全国大会へ行ったことがあったので、私がバスケをすることに賛成していた。 中学では迷わずバスケ部に入った。あまり厳しい規則はなく、のびのびとプレイすることが出来た。 両親とも私のバスケには全力で応援してくれた。しかしただ一点、意見が