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世一、詩する 詩編『 道 程 』

詩編『 道 程 』 飛鳥世一 


背負子をしょって歩いてる
石がたくさんはいってた
躰傾け道を往く
俺は重いでしょうと声かけた
男いふ
なぁに、しょえる石を集めただけさ

躰が前えとのめってますよ
転ばないでと声かけた
男いふ
踏ん張るためにのめるさ
 
私は声かけた、それでは周りの景色も見えません
野ユリが道端こうべをきざみます
男いふ
なぁに、拾った石が教えてくれる
山で拾った石は焼けたにほい
川で拾った石は水のにほい
草原の石は草露のにほい
 
男、やにわに立ち止り
後ろ振り向き汗拭う
ウチは訊ねる、何見ていると
後ろの景色と足跡さ
野ユリの橙あお空染めてる
 
山あり川あり草原あり
爪先だけが抉れた足跡あり
僕が探した自分の足跡
きっと並んでついてるはずさ


世一



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# 詩編_幸せ

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世一

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