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    都市経営プロフェッショナルスクールの読書部のマガジンです!

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なぜお役所は変われないのか3

地方公務員をしています、その前に民間企業に勤めて役所に入ったので、未だにその感覚についていけないこともあります、30年経過してもです。  特にお金関係ははぁ、そうなのって感じ。  財政課というお金を扱う部署に6年間在籍し、4年間は課長をし、庁内外の魑魅魍魎と闘ってきました。  財政課時代の話はいくらでもあるのですが、スタートはこの時期国から村まで賑やかな来年度予算編成の話から。  11月に国への陳情要望の桃太郎行列が盛んなのは年末に決まる国当初予算への箇所付けってやつのために

    • 都市経営プロフェショナルスクールのオガール合宿が終わりました。

      都市経営プロフェッショナルスクールとは 都市経営プロフェショナルスクールとは社会人スクールとして、自立自律した個人が稼ぐ公民連携事業によって地域を変革することを実践するスクールで、2015年に開校し8年目を迎えました。   で、今回アシスタントコーチとして参加してのだけど、最近の自らの仕事の仕方などを猛省するいい機会となりました。  ちょうど2015年10月に当時はオガールではなく東京であった集合合宿で、周りの受講生の熱量の高さ、経験値などに圧倒されて自らプレーヤーにな

      • なぜお役所は変われないのか2

         核シェルターに入ったまま、ごちゃごちゃ言うな! 20年くらい前にとあるまちづくり委員会で民間の、元ヤンキー女子から言われたことです  当時は行政側の都合に合わせ会議時間を決めていましたし、謝礼も規定通りお支払していました。ご意見を聞くというスタンスをスパッと見破られ、上記の発言、当たり前なんですけど今では。  これ以降、基本的には民間の方を巻き込む時は彼ら彼女らの時間を搾取している、搾取というかコストをかけてもらっていると肝に命じて、中途半端なことはしないようにしています。

        • なぜお役所は変われないのか

           アウトプット、サボっていたので再開します  地方公務員として勤めていると人事異動は転職みたいなもので、生活保護担当が次の日秘書だったり、スポーツ振興で土日イベントで休む間もない日々が税職場で平日窓口対応をする こんなサイクルが2、3年周期であると広く浅いスキルしか得ることが出来ず、前例踏襲にならざるを得ないのは当然な結果なのだ  そんな通常コースとは異なり僕は33年間のうちに企画財政がほとんどで残りは都市政策である。 役所役場で花形でイロハである税と福祉経験がない僕は、常

        なぜお役所は変われないのか3

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        記事

          公民連携エージェントを諦めた男の物語2

          入江智子さんの本が出ますの続き 市営住宅建て替えという呪縛 入居者、周辺地域住民からの建て替えプレッシャーとそれ以外の住民や議員の反対意見、財政危機による事業費捻出の困難さなど複合する課題が山積したまま、長年放置されてきた市営住宅の建て替え、阪神・淡路大震災が平成7年に発生しても身動きができないでした。 平成12年に共産党政権から奪い返した前の市長の元には地元からの声が頻繁に届くようになり、ついに再検討することを命じます。 前市長は行政が計画を策定し地元に説明する形では議

          公民連携エージェントを諦めた男の物語2

          公民連携エージェントを諦めた男の物語

          入江智子さんの本が出ます。ご案内の通り、彼女は元部下であり、今は公民連携事業のパートナーとして大阪府大東市で切磋琢磨している戦友でもある。 元部下だから、初めは「入江ちゃん(僕は呼び捨てにはしない)」その次に「入江さん」で今は「入江社長」と対外的には呼んでいる(もちろんプライベートの時は入江ちゃんと声かけているが)。 彼女が公民連携エージェントして活躍するまでの苦難のストーリーはこの本に満載されているので、しっかりと購入して感じてとって欲しい。僕はそれまでの繋ぎのストー

          公民連携エージェントを諦めた男の物語

          公民連携事始その1

          都市経営プロフェッショナルスクールのオガール合宿が終わった まさに「終わった」と感じるのだ。前身の公民連携プロフェッショナルスクールから8年目、今回はアシスタントコーチとして現役生のサポートと講師陣の弄られ役として参加。講師のアドバイスは僕に向けられていると常に緊張の連続、背筋がピンと立ち、ケツバットの洗礼も浴びつつも終えたのだ。 都市経営プロフェッショナルスクールはこちら 現役時代も含めてアドバイスされることは結局は同じ お前は何者なのだ、お前の生き様を超える事業は

          公民連携事始その1

          公民連携事始その3

          2015年10月1日 「脳内ダダ漏れで作文をしろ」という師匠からの厳しいご指摘があったので気を取り直して「人材育成」という観点から公民連携を語ってみる、試みる。 人材育成のことは二つ 一つはエース候補生を見つけ、優秀なコーチと会わせること 何のことだかわからないでしょうが、大阪府大東市で進めている公民連携事業には二人の大エースがいて、一人は株式会社コーミンの入江智子社長、もう一人は大東市職員で理学療法士の逢坂伸子さんだ(さん付け初めて笑) 逢坂さんとは市役所入庁同期

          公民連携事始その3

          公民連携事始その4

          2014.10月 先月経営プロフェッショナルスクールの富山北陸キャンパスの合宿に参加してきた。AC(アシスタントコーチ)という役目もあったのだが、僕にとってこのスクールは人生を変えてくれた、とても思いれのある故郷のような存在なので恩返しの意味もあるのである。 かといってお腹を膨らませたカエルのように自分を大きく見せることなく、等身大のありのままで接することができる貴重な場なのだ。 そんなこんなで現役生と会話していると、「成功事例の人」のような接し方がこしょばい。君たちよ

          公民連携事始その4

          公民連携事業を進めるための心得

          「公民連携を進める公務員の心得10か条」 大東市政策推進部長兼公民連携推進室長 特定非営利活動法人 自治経営 理事長 東 克宏 今でこそ法人理事長の職にあり、各地でお話する機会をいただいている身ですが、7年前は受け身で「へたれ公務員」であったことは一部を除いてあまり知られていません。現在も基本「へたれ」、「モテない君」なんですけど、これまでの過程で「公民連携」ってこれ、必要ちゃうかなって感じたことを書きなぐってみました。  第1条 諦めるな    とある10月の休日、

          公民連携事業を進めるための心得

          人口ってなんで人と口と書くのかわかった

                                 大阪府大東市 東 克宏 古代中国では、食糧を必要とする者を「口」と呼んでいたそうな。口の数=人の数、現在でも中国では我が家は四人家族というのを「我家有四口人」と使うようです。食い物を必要とする人を増やす、語源から見ると諸手でもないな、これは。関係であったり交流であったり食糧を必要とするか、運んで落としてくれるか、砂漠バッタの大群襲来のように招かざる客と化すのかによって人の口はその都市にとって厄介者かホワイト内とかに分かれる、どち

          人口ってなんで人と口と書くのかわかった