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全生徒9人の小学校で育った『あずかるこちゃん』園田が考える、子育て×地域コミュニティの世界とは?

こんにちは!CI Inc.(シーアイ・インク)広報チームの中村です。
あずかるこちゃんは、11/24に初のコミュニティイベント『あずかるこちゃんMEETUP #00 』を開催しました。

代表の園田はあずかるこちゃんというサービスを通じ、まずは病児保育を変えることから〝育児に関わるすべての人が笑顔になる〟世界を目指しています。

なぜ産婦人科医の園田が子育てを中心としたビジネスを起業しようと思ったのか、病児保育の先に目指す〝子育て×地域コミュニティ〟について語りました。

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全生徒9人の小学校、地域のみんなが僕を育ててくれた。

あずかるこちゃんの園田です。
僕は新潟県の糸魚川市に、米農家の息子として生まれました。

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小学校の全生徒はたった9人。同級生は1人しかいないので、みんなが兄弟姉妹のような環境で育ちました。

親だけじゃない、地域のみんなが育ててくれたことが、わたしの人格形成にとても良い影響を与えていて、自分の原点はここにあります。

今でも、実家に帰れば親戚や近所の人がすぐに集まってくれたり、互いを考え、支え合う。

地域のみんなと家族に愛されて育った体験から、日本のどこでも子育てに皆が関わる社会をつくりたいと思うようになりました。

育児に関わるすべての人を笑顔にしたい

あずかるこちゃんは「安心して産み育てる社会をつくる」ために「育児に関わるすべての人を笑顔にする」、そんな事業をつくりたいと思い、スマホで病児保育の予約ができる『あずかるこちゃん』を開発しています。

CI Inc.は子どもを中心とした子ども支援をしたいと思っていますが、子どもがハッピーだったら親が不幸でもいいのか?というとそうではありません。

お父さん、お母さんも笑顔になる子育て支援です。実際の両親ではない場合もあるので、CI Inc.では母親役、父親役と定義しています。

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「産後うつ」 「虐待」は救えないのか

僕は産婦人科医でありながら起業家として活動していますが、医師として感じていた課題感は「産後うつ」や「虐待」です。

残念ながら毎年約30人が分娩時の出血などで命を落としていますが、その倍以上人が毎年産後うつで自殺をしています。

産婦人科医が関われるのは産後1ヶ月と限られており、目の前にいた人が後に不幸な転機を辿る現実を目の当たりにし、強い課題感を感じていました。

日常診療では産後うつの方に「抗うつ薬」をすぐに処方することは通常ありません。治療は、夫が育児参加するように、夫への働きかけや教育をする、あるいは、上のお子さんの保育園が時短になっている場合には、育休中でも第一子の保育園預かりを延長するよう行政へ働きかけることです。

働くお母さんの生活を守る、病児保育との出会い。

医師だけでなく、事業をつくる者として何かできることはないだろうか。
仲間と一緒に考えた時、子どもがよく風邪を引き、結局仕事を辞めてしまったというお母さんに出会いました。

働くお母さんたちは、突然子どもが病気になって休むと会社に申し訳ないと思っています。同僚も「仕方ないよ」と声をかける一方で、内心はけっこう辛いと思っている。上司も優しい言葉をかけてくれるけど、いつ休むかわからない大事な仕事はお願いしづらい・・。

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現場には、離職、生産性の低下、キャリア支援の失敗、という様々なリスクがあります。

〝みんな悪くないけど、みんなしんどい〟という現実、まずはこの状況を解決しようと、あずかるこちゃんを開発することを決意しました。

〝使いづらい〟病児保育施設の稼働率が3割という現実。

調査でも、働くお母さんの困りごとは「子どもの急病時の仕事の調整」で10年前の1位と変わっていません。

この病気になった子どもを一時的に預かってくれるのが病児保育施設です。ケアと保育を同時に行ってくれる素晴らしい場所ですが、病児保育施設は利用率が低く「使いづらい」のが大きな課題になっています。

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病児保育のフローには多くの紙書類が存在し、9割以上の施設が電話で予約を受け付けています。

急な発熱で夜中に予約したいと思っても、朝の7:30まで待って電話をしなければ空き状況がわかりません。あずかるこちゃんはここをスマホでシンプルに解決したいと思っています。

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目指すのは、地域で子育てを支える仕組みづくり

あずかるこちゃんは10/16より5つの施設で実証実験をスタートしており(2020.1.9現在)、2020年4月にサービスリリースをする予定で奔走しています。

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あずかるこちゃんは産官学の連携を強みにしており、病児保育施設をつなぐプラットフォーム構築の先には、保育園との連携も視野に入れています。

例えば保育園で日中に熱が出たら保護者がお迎えに行くのではなく、保育園から直接病児保育施設へ送迎する、そこで医療受診や治療を終えて夕方まで預かってもらえる、といった流れを市区町村、病院、企業と連携する仕組みです。コミュニティ、地域全体での子育てを実現したいと思っています。

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我々は病児保育から始めます。そこから、一時保育や学童保育、医療的ケア児、ファミリーサポートなど、行政が手がける子育て支援に着手していきたいと思います。

CI Inc.がコミュニケーションのハブとしてその間に立ち、社会のインフラになるようなサービスにしたい、子どもと育児に関わるすべての人が笑顔になる事業をつくっていきたいと思っています。

引き続き、応援をよろしくお願いします!

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