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映画『HUGっと!プリキュア・ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』が眩しすぎて尊死した

「記憶」「思い出」
「クロスオーバー」
「歴代プリキュアの必殺技をコピー」
「プリキュアだって普通の中学生だよ」
「『ふたりはプリキュア』が眩しすぎて灰になる」
「クソデカ感情」
「心のミラクルメモリーズライトを振れ」
「スーパーオペラオールスターズ戦闘シーン」
「キメ台詞がキマリすぎて口からエモが零れる」
「情報と感情と記憶と思い出の洪水」
「悪を倒すのではなく許し、ともに歩むこと」
「至尊」「尊死」

はっきり言ってプリキュアを少しでも観たことがある人は『HUGっと!プリキュア・ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』を観に行かないと損だ。自分は生まれて初めてプリキュアの映画を劇場で観たが、この特別な「体験」は後にも先にも間違いなく今しかできない。この映画は15年というシリーズの歴史の重みを最大限に生かして愛で殴りかかってくる。これは初代からすべてのプリキュアを追っているプリキュア博士しか楽しめないという意味ではない。本当に、本当にちょっぴりでもプリキュアを「見た」レベルであれば十分で、あとはジェットコースターに乗り込みクソデカ感情のアップダウンを楽しむ史上最高のエンターテイメントだ。

「強大な敵に立ち向かうヒーローの構図」とか「歴代キャラクターが団結するクロスオーバー」とかそんなことをいちいち細かに解説する必要はない。間違いなく思い描いていた夢の競演が待っている。その圧倒的な情報量感情記憶思い出の質量の前に、おれはきつく腕組みしながら涙を流すただの塩の柱と化し、その勢いでこの記事を書いている。つまり最高にホットな感情を今ここにアップロードしているのだ。

「HUGっと!プリキュア」では描かれなかった育児の過酷さ、本編を観ずとも分かる「ふたりはプリキュア」のあまりに尊い2人のやり取り、そして記憶に眠る歴代プリキュアのフラッシュバック……これがほんの70分の映画とは思えない。異常に完成度の高いストーリーで作画もCGパートもすべてにおいて魂と愛が宿っている。劇場版特有のTV版と違う作画線太さこれが大好き。

クライマックスと言える「スーパーオペラオールスターズ戦闘シーン」はあらゆるCGアニメ戦闘シーンを凌駕する構図、クオリティ、演出で心が震撼するし、エンディングダンスでキャッキャッ言っていたやつはこのシーンのあまりにデカい光の奔流で浄化されて死ぬ。

「悪を倒すのではなく許し、ともに歩むこと」はプリキュアが代々受け継ぐ普遍的なテーマであり、絶対的な悪が存在しないように、プリキュアたちも絶対的なヒーローではなく、あくまで大切な日常を守ろうとする普通の中学生なのだ。これを15周年記念のクロスオーバー映画に持ってきた時点で物語に凄まじい強度が宿り、「子供向け映画」とかそんなレッテル貼りはひのきの棒で強靭なバスタードソードに挑むようなものでありつまりめちゃくちゃつよい。

もう一度言うが、音楽、映像、ストーリー、演出、そのいずれもが超絶ハイレベルで完成されている『HUGっと!プリキュア・ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』はクソデカいプリキュア愛に満ち溢れており、これを劇場で「体験」しないことは非常に損だ。たとえ劇場でミラクルメモリーズライトがもらえなくとも、プリキュアを少しでも観ていた人であれば心の中にそれは必ず存在し、プリキュアだけでなくおれたちも大きな力を与えてくれるのだ。

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