地方公立高校生が海外大受験を終えて思うこと

長い受験生活を終えた今、海外大受験(特にアメリカ)について思うことがいくつかあります。



①東大に入るくらいのポテンシャルがないとうまくいかない

この円安の中で米国大進学にかかる費用をほぼカバーしてくれる奨学金を受け取れるのは全国で100人くらい?だと思いますが、この奨学金をいただくことが海外大に合格することよりも難しくなっていると感じます。身の回りにも奨学金対象校に合格しているのに選考に通らず、日本向けの勉強もしていなかったので全てが中途半端になる、なんていう悔しい思いをした人がいます。
奨学生の中で日米併願をして、半年間日本の大学に行くという人は多いし、東大に一般受験で合格し、結果的には退学するという人もいます。自分にしかないユニークな一面を持つことも必要ですが、日本の名門大を目指す受験勉強も同時に進められるようなキャパシティを持つ、または目指す人でないと厳しいのではないかと思います。


②アメリカだけが全てではない

海外大受験というとアメリカが一番メジャーだと思いますが、個人的にはヨーロッパが熱いと思っています。例えば、ヨーロッパのドイツは学費が無料だし、チェコは医科大が生活費も含め年間100万ほど。卒業すればEU内での医師免許が取れ無双できるだとか。100万が安いとは言いませんが、コスパ圧倒的すぎます。ちなみに必要なTOEFLスコアは60-80ぐらいだそうです。他にもオーストラリアのTAFE(職業訓練校)で技能をつけアルバイトの時給3000円の国で手に職つけるとか、台湾で最先端のITを学び技術者として力をつけるとか、(ちなみに両方学費がとても安い)憧れの未来への近道・可能性がアメリカ以外にもたくさんあります。
日本の浪人生が通う有名な予備校は寮に入った場合年間300万だそうです。私の周りにも浪人生がたくさんいるのであまり大きな声では言えないのですが、数年間お金を払って孤独に同じ内容を勉強して大学に入り、この日本という国で(国の将来については明言しません。ただこの劇的な円安の中で、円安だけど留学頑張る!というよりかは将来の外貨の回収を見据える、円安だから留学頑張る!というような思考でいるべきだと感じます。)死ぬまで働くよりは、ずっと幸せになれるんじゃないかと思うわけです。

でもきっとこんなことが言えるのも、衣食住面倒を見て、やりたいことを応援してくれた、視野をひろく育ててくれた家族のおかげだと思っています。いくつか思うことの一つ。親のサポートがとても大事。


③デモについて思うこと

超最近ですが、現在アメリカの複数の名門大学で停戦を求めるデモが起こっています。UC Berkeleyだとか、Columbiaだとか、全生徒にキャンパスからの退避命令が出るほどだそうです。あまり大きくはありませんが、私が行く予定の大学でも少しやっています。その様子を見た日本のニュースのあるコメンテーターが、「こんな意味があるのかもわからない行為のためにせっかく入った名門大を除籍になるかもしれない。割に合わない。(意訳)」というようなことを言っていました。私はそれは間違っていると、理性で思いはします。団結して声を上げ続けること。その大学でその大切さを学んだ人が行動している。
でも実際自分がその状況に置かれた時、デモに参加するだろうか。
それすらも覆してしまうような教育の力を私は受け取れるだろうか。
日本の学生がデモに参加しているというような情報は見られません。(SNSの投稿で声を上げるくらいはあるだろうけど。)学歴至上主義だとか、保守的な日本の刷り込みが、自分にも彼らにもあるのだろうか。
結論が出ないままぐるぐるぐるぐる考えています。このニュースがどう着地するのかはわからないけど、テレビの中の出来事とは思わず、当事者意識を持って結末を見届けたいと思っています。


④ちょっと気になる動向が

風の噂ですが、どうやらどの奨学金もSTEMの分野に重点を置き始めたらしいです。これはいいことなのかそれとも悪いことなのだろうか。
正直にいうと、文系の活動歴・受賞歴は作りやすいです。〇〇全国優勝!とかビジコン最優秀賞!なんてのがたーくさんあります。機会がたくさんあるのでお金を積めば素敵な肩書きができあがります。起業や留学も含めて。一方理系はオリンピックやら研究やらその道のプロが少ない機会に一堂に会するので海外大受験の準備と並行する人は非常にやりにくい。
文系を蔑ろにするべきではない、と思う一方で、起業!NPO!ボランティア!という人たちの大声で元気なアピールをたくさん浴びてきた、奨学金を出す側が、それを将来性と安易に結びつけない方向にいっているのではないかなーなんて思ったりします。


⑤海外大受験のビジネス化

最後に、現在留学という進路がメジャーになっていくにつれて界隈のビジネス化が進んでいるのを肌で感じています。海外大学の元admission officerがメンターになってくれるなんて、そんなの大成功に決まってるじゃん泣。そしてそのための大金をうちが払えるわけないじゃん泣(年間90万-)。でも同時に、それを疑問視してアクションを起こす人も増えていると感じます。
atelier basi
52Hz
この二つは無償で受験を伴走してくれる素敵すぎるプログラムです。もし受験生の人がいたら、マストで応募すべきです。(身バレしそうですが、52Hzで今メンターをやっています。奨学金のことやスコアメイクのことで何かしらお手伝いできることがあると思うので、ぜひ〜)
有料ですが他にも伴走型プログラムはあります。
RouteH
Mageek
Crimson
留学フェローシップ
Agos Japan


ここに書いたことは私の私見であり、また各種の情報は2024/5現時点でのもの、そして必ずしも事実ではないということにご注意ください。
日本語が下手になっているのを感じます。ここまでで4回も目的の単語が出てこなくて、chatGPTに聞いて、そしてとんちんかんな答えに絶望するというのを繰り返しました。長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます!


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