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“手触り感”のある仕事は、地方にこそあり

最近、僕自身の働き方や仕事をもう少し発信したり、その軸で仲間を増やしたりできないかな、と思いなが、meetyというカジュアル面談のサービスを利用しています。

このカジュアル面談では、独立をしたいなと思い始めている30代前半くらいの方と話したいと思っていて。

なんとなく20代はやっぱり、がむしゃらに目の前のことをやりまくる時期だと思ってて、そこでやり切った先に感じる虚無感みたいなものが見えてきた段階からの独立、ってのが一番脂が乗ってる独立だと思うんですよね。

20代の学生デザイナー・プログラマーと仕事をしていても、そのままフリーランスとして独立しても仕事の幅を広げるのは難しいし、やっぱり企業や組織に属して、自分のスキルアップにレバレッジを効かせるのがいいんじゃないかなと。

そう考えると、先ほどの通り、脂が乗るのは30代前半くらいなんじゃないかなって仮説からのmeetyな訳です。


で、この面談で何人か話をして見えてきたんですが、やっぱり20代で突っ走って成長した人はそれなりのスキルもあり、稼ぐ力もついているけど、多くは「この仕事やってても何のために役になっているかわからない」「人の役に立てているのか実感がない」的な“虚無感”を感じていること。

スキル向上の自己成長に突っ走っている間は特に仕事に対する“手触り感”を重要視することはないけど、ふと30代に差し掛かったり30代になって走る速度を少し緩めると、自分のやっていることを客観視できる段階になるんだと思います。

そこで、やっていることが実際に世の中にどんな価値を生んでいるのか。それを悩み、手触り感のある仕事や働き方を求め始めるのではないかなと。


こと、「手触り感」に関しては、僕も34歳でUターン&独立してから、無意識でも最も大切にしてきたことの一つで、やらせてもらう仕事は本質的なものか、自分が世の中に価値を生み出せているのか。
そんなことを考え続けて、仕事をしています。

地方で7年もフリーランスで仕事をしていると、地方は手触り感のある仕事の宝庫だなって思いますよね。

自分が携わったデザインが街の中でたくさん使われていたり、作ったWebサイト経由でいろんな人が秩父に訪れてくれたり。

母数は少なくても、僕が存在しているこの世界の中で、確実に生み出した価値が人を動かしていることを感じられる。

それが、地方における手触り感のある仕事なんだと思います。

あ、あとあれですね。小さい企業や個人商店が多いから、決裁者との本質的な会話とか取り組みができることも多いからかも。
大企業にある「やらされ仕事」とお付き合いすることはほとんどなくなり、お客さんの事業のために“本当に必要なこと”を提案し、作り上げる。

それもまさに「手触り感のある仕事なのかもしれません。


以前、noteでも書いたのですが、都市部のレッドオーシャンで戦っている多くの悩めるクリエイターは、そのリソースを地方に投下するのが、お金的にも手触り感的にもおすすめです。

砂漠に水を撒いても仕方ないけど、小さな小さな町のために自分の限られたリソースを投下すれば、間違いなくそれを喜んでくれる人はいる。

そんな、手触り感に溢れる仕事が地方にはあります。

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