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局所的なリソース投下で変わるインパクトの重要性

Twitter等では日頃から「サ〜ウナ♪サウナ♪サ〜ウナ♪ととのった〜♪」みたいなことばかり発信し、すっかりサウナおじさんみたいになっていますが、実は、Web制作やコンテンツ制作、ブランディングなどのいわゆるクリエイティブ領域のお仕事の活動がほとんどでして(笑)。

3年前に出身地である秩父に戻ってきて、この活動をしていますが、そこそこ順調にお仕事をさせてもらっていて、これまでの活動を振り返ると「局所的リソース投下」が自分の仕事にレバレッジをかけてるなあと、実感していて、そんなことをちょっとまとめたいと思います。

※この記事における「リソース」という言葉は、スキルや時間、お金などを意味しています。


限られたリソースをどこに投下するか問題

僕が手がけさせていただくクリエイティブは、いわゆる田舎の古くから同じ手法を繰り返している印刷屋さんや広告代理店さんのものよりは、比較的ちゃんと考えてちゃんとデザインされているものだと自負しています。

実際、何かとアウトプットするごとに「めちゃおしゃれ!」「わかりやすい!」みたいなご評価をいただくことがほとんどですが、実際僕のアウトプットなんて、東京で活躍する超一流のクリエイターさんと比べたら、ミジンコみたいなものだとも思っています。

でも、この僕のリソースを、東京という超レッドオーシャンに投下したら、それこそ砂漠に水をまくようなもので、一瞬にして埋もれてしまいますがブルーオーシャンに投下すれば、実はインパクトはめちゃデカかったりします。

県立高校のWebサイトを制作させていただいたのも、県立なのにイケてるサイト、というインパクトが強くて、めっちゃ反響がデカかったですね。


少し前に、キングコング西野さんがどこかでお話しされていたと思うのですが、「渋谷で1,000万円かけて課題解決をしようとしても、ほとんど何もできないけど、発展途上国に行けば同じ金額で学校が建てられる」って話を聞いて、まさにこれだなと。

リソースは投下どころによって、インパクトは全くもって変わるという現象で、僕がやっていることも東京のクリエイターとして活動していたら、埋もれてしまうものが、埼玉県の秩父地域という“局所的なところにリソースを投下する”ことにより、評価をされるしインパクトも大きくなるんですよね

もちろん商圏の大きいところで成功させた方が、影響を与える絶対数は多くなるでしょうが、商圏を局所に絞ることで、打率も高くなるし、相対的な絵影響度も大きくなります。

要は自分のポジションをどこにとるかってことなんだと思います。


“クオリティにかからない”かけ算のマジック

これは都内から田舎に移動したフリーランスあるあるなんですが、田舎に移った方が仕事が増えるという現象が割とよくあります。(リモートでできる仕事の場合)

これを僕は「謎レバレッジ」と読んでいるのですが(笑)、解像度高く考えると“クオリティにかからないかけ算”というのがある気がするんです。

例えば、デザイン会社さんがグッドデザイン賞を獲得したとすると、
デザイン会社 × グッドデザイン賞 = 優れたデザインができる
という“クオリティの裏付け”になるかけ算になるじゃないですか。

で、クオリティにかからないかけ算はというと、例えば
プロ雀士 × 美人 = 珍しい、美人なのにプロ雀士なの?
という、“希少性”や“ギャップ”にかかるかけ算になるんです。

少し前にTwitterでも話題になった、首相官邸の公式Instagramが官公庁がやってるアカウントとは思えないほどイケてる!っていう話も同じですよね。おしゃれなInstagramアカウントなんていくらでもあるけど、官公庁=お堅い、というデフォルトの中、そこそこのクオリティでアウトプットすれば評価もされるしインパクトもでかい。

これが、局所的リソース投下の典型例だと思います。

もちろんグッドデザイン賞をとったデザイン会社も希少性を高めてはいるのですが、クオリティとは別軸で希少性を高めるという戦略として、後者のブランディングがあるわけですよね。

なので僕の場合も、
秩父 × クリエイター = 田舎なのにちゃんとしたクリエイティブやっている
というのも、“希少性”や“ギャップ”にかかるかけ算ですよね。

これ、便利なんですほんと。


昨年、福井県の鯖江市でお伺いしたデザイン事務所「TSUGI(ツギ)」さんでお話を伺った時も、「自分たちは東京のクリエイティブに比べたら全然だけど、鯖江という場所でインパクトを与えられるクリエイティブをやっている」という話を聞いて、なるほどなあと思い、そこからTSUGIさんを尊敬してやまなくなりました。

(でも…Webサイトをご覧いただけばわかりますが、全然クオリティ高いですよね…かっこいいなあ〜)


というわけで、自分が秩父という場所にこだわっているのは、割とこのポジションのマジックが大きくて、このポジションを活かしつつ、都内の最先端の仕事を同時に手がけていくと、自分のクオリティを落とさず、仕事の幅を広げていける気がします。

年内、年明け、年度末にかけてまだまだたくさんのサイトをリリースしますが、色々と手がけているクリエイテぶをサイトで紹介しているので、ぜひご覧になってみてください。

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