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【新刊】「幽霊作家と古物商 黄昏に浮かんだ謎」

ごきげんよう。彩藤です。
新刊の書影が公開になりました!

「幽霊作家と古物商 黄昏に浮かんだ謎」文藝春秋刊

発売日:2024年7月9日(火)
ISBN:978-4167922498
定価:700円+税
著者:彩藤アザミ
表紙イラスト:Ney(
@cognacbear

大変素敵な挿画を描いていただき嬉しい限りです。

自分の死因が分からない「幽霊作家」と、 碧眼の霊感あり「古物商」
「ねえ、助け合ってみない? 僕たち。」

死後も小説を書き続ける作家・響は、自分の死因が分からないままこの世に留まっている。孤独な響のことが視えるのは、古道具屋「美蔵堂」の店主・類だけ。どこか謎めいた彼は、霊を引き寄せやすい体質で……。唯一無二の関係になった二人のもとには、今日も怪異が訪れる。曰くつきの青年達がおりなすホラー短編集、第一弾!

「文藝春秋BOOKS」より(https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167922498

表紙の彼が古物商のほうです。
謎多き、霊感体質の日英ハーフ。

====主な登場人物====
長月響(ながつき・きょう)
作家。自分の死因がわからない幽霊だが、今も執筆の仕事を続けている。

御蔵坂類(みくらざか・るい)
古道具屋「美蔵堂」の店主で、響の友人。霊感があり、響のことが視える。

「文藝春秋BOOKS」より(https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167922498)


連作短編集とありますが、帯にある通り「5分で読める怪談13本」で、1話1話が非常に短くなっております。掌編といってもいいくらい。

気ままな2人が出会う、不思議で不気味ないくつもの怪異の話です。
主人公は幽霊になった小説家。
空を飛んで夜な夜な散歩をしたり、誰にも気づかれずに様々な人や怪異を観察したり、気まぐれに自分のことが視える古物商を訪れて、少し喋ったり、ぼんやり過ごしたり……。
いつとも知れない、終わりのない(?)、奇妙な日々。

端的に言って私がやりたいことを書きました
できないので主人公にやってもらいました。
幽霊になって、夜空に伸びる電線の上を散歩したくないですか?

舞台は日本海側にある某古都。
架空の場所が多々登場しますが、書いている最中、震災が起きました。

一つだけ言わせてもらいますと、舞台になったのはたまたまです。私が憧れていて、いつか行ってみたいなぁと思っていたから。
そして物語のロケーション的に、日本海側の空気感と、くもり空と歴史ある古い街並みがいいと思ったから。
かの地になんの縁もゆかりもない人間ではありますが、あの素敵な街の一日も早い復興を望んでおります。きっといつか旅行に行きます。

ちなみにこちらは上巻なので、のちほど下巻が出ます。
作中を貫くぼんやりとした謎にも……夜明けが来るでしょう!

予約受付中です。

予約してもらえると作者が喜びます。
なぜなら……。

予約受付中です。

小さい書店にまで入荷するかわからないので、お近くの書店に入らないかもしれません。
そんな時は予約です! 予約で確実に手に入れるのです!

最後にnoteなのでTwitterではなかなか言えない「紙と電子どっちが応援になるの?」問題にも言及しておこうか。

多くの作家さんが言ってるように印税的にはどっちもいいしどっちも嬉しい。なので好きな方で買ってほしい。

が……個人的には最近はジャンルにもよるんじゃないかと思っています。
電子が強いジャンル、(コミックやラノベ、なろう系)は印税率が高い電子でぜんぜんいいと思うんですが、紙が売れると「重版」っていう実績がつくんですね。
本屋に置かれるスペースが増えると知らない人に届く可能性も上がる。
電子が強いジャンルは「重版」「X0万部突破!」とかより「X万DL!」のほうがよく見るようになったじゃないですか。電子で買う人が多いからそれで訴求力になるんでしょう。

でも一般文芸の紙の本はまだまだ「紙が売れる」ほうが関係者にも読み手にも評価されやすいのかなぁと思っております。

そういう私自身が電子派なので、大変厚かましいお願いなのですが……

どっちでもいいよって人はぜひ紙で買ってくれるとありがたいです。

帯なし装丁


以上、「幽霊作家と古物商 黄昏に浮かんだ謎」のご紹介でした。

久方ぶりの新刊、どうぞよろしくお願いいたします。

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