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【詩】星も見えない夜に
濃く深い闇が降りている
質量のある闇だ
手を突き出せば
粘りけのある弾力まで感じる
もやは闇の肉だ
肉襞だ
生きるということは
この闇の襞を喰らい
突き破りながら
前に進むということだ
闇の臭いを嗅ぎ
噛みちぎり
闇の呼吸で肺腑をどす黒く染めながら
喘ぎ
呻き
のたうち回ってもがくことだ
星々が蠢く音だけを道標に
水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。