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東京路地紀行 28 世田谷区太子堂

世田谷区に昭和感たっぷりな路地がありました。
三軒茶屋からは徒歩圏内。そして今は暗渠となり緑道となっている烏山川の岸辺に位置しています。今では水辺ではありませんが、やはり川べりって雨が降ると氾濫するし、などあるのでこのような住宅密集地がつくられやすいのかもしれません。

昨年は2度にわたってここを訪れました。初回はちょうど梅雨時だったので晴れ間に傘干ししている様子が見られました。

左側に見えるものは洗濯ものを乾しているのか、クローゼット代わりなのか、興味深いところです。

古いタイプのマンホールが連続しています。

青いポリバケツが並んでいます。現役かな?

未舗装の路地。雨の日は四角いコンクリートブロックの上を歩きましょう。

単調な色になりがちな路地に青色のタオルが映えています。

路地を出るとあるのが烏山川の緑道。かつての川の流れを思わせるゆるやかなカーブ。右手に水の流れがありますが、これはかつての川をイメージさせる演出。水はおそらく浄水場で高度処理された再生水が使われていると思います。

こちらも緑道の風景。水が湧いている様子を再現していますね。

路地(手前)と緑道(奥)の境にある境界石。表面になにか刻まれているようですが、読めませんでした。しかしこの場所にあるということは河川の境を示す境界石かと思われます。つまり、この境界石から向こうが川(烏山川)という印。いまとなってはこれに実用性があるのかはわかりませんが、かつてのリアルな川の存在を示す一つです。

小さい路地の空間ですが、見ごたえ十分な一角でした。

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