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そして、バトンは渡された

昨年10月。
昨日急に映画を見たくなって、「そして、バトンは渡された」という映画を見た。

2021年10月に上映された映画。
原作は瀬尾まいこさん。
2019年本屋大賞に選ばれた作品。
ほっこりとした気持ちになりたい人には、おすすめの映画だ。

あらすじ

泣き虫のみいたんは、お父さんと2人暮らし。
お母さんは、みいたんが幼い頃に他界をしていた。
ある日、みいたんの家に新しいママがきた。
ママは、みいたんをとてもとても愛してくれた。
みいたんのお家はとてもハッピーだった。
しかし、パパがブラジルに行ってしまうことに…。
みいたんはママと2人になった。

ママは、泉ヶ原さんというとても歳の離れた人と再婚をすることになった。
みいたんは大きな家で、憧れだったピアノを習えることになってとても幸せだった。
だけど、ママまた別の人と再婚することになった。

優子ちゃんと森宮さん。
2人は血の繋がらない親子。
ママは、優子ちゃんが中学生の時に姿を消してしまった。
優子ちゃんと森宮さんはそれからずっと2人暮らし。
血が繋がらなくても、優子ちゃんは森宮さんに愛されていた。
だけど、森宮さんの幸せも考えて、優子ちゃんは高校卒業を機に自立を決心。

月日が経ち、一見別々に見える2つの家族の点と点が結ばれる。

破天荒、大胆、無鉄砲。でも本当は…

石原さとみちゃん演じる”ママ”がそれはもうワガママ過ぎて、虫酸が走った。
石原さとみちゃんはこういう役が多い。
その潜入観から、この"ママ"という女はただのワガママなんだと思った。
この世の中には、少なからずこういう人がいて、許されるなんてずるいとさえ思った。
だけどそれは違った。
ワガママでも許されていい、ワガママじゃなきゃならない理由があった。
本当のことは当事者にしかわからないんだ。
外見の派手さがから、そのキャラクターから、その人の人間性を決めつけてしまった自分を恥ずかしく思った。

だけど、そうも思いたくもなる破天荒さなのだ。
瀬尾まいこさんの作品はホッとするが、こういう破天荒な女性を描くのがすごく好きなのかなと思った。
この記事のひとつ前に、「夜明けのすべて」という作品について書いたのだが、そこに出てくる女性もまた無鉄砲だったからだ。

破天荒、大胆、無鉄砲な”ママ”。
だけど、"ママ"は芯の通った女性で、とても愛情深い人だった。
その真実を知ると泣かずにはいられないはずだ。
涙活にはぴったりな映画だろう。
ただきっと、最初はやっぱり"ママ"に不快感は否めない(笑)
そこはどうか我慢して、ぜひ最後まで見て欲しい。
きっとほっこりとするはずだから。

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