トマトは悪者か?
こう言った質問をいただいております。
「アーユルヴェーダの考えで、生のトマトはどのような体質の人も食べてはいけないということはありますか?必ず火を入れたほうが良いというふうな考えです。私はヴァータは生野菜は控えめなほうがいいと思っていますが、どの様な体質もトマトの生がダメとは思っていませんでした。」
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食べ物は火が通った方が胃には軽いですが、昔から生野菜をサラダとして食べ慣れている日本人は食べても大丈夫です。
トマトはラジャスィックと言われていて刺激や興奮をもたらす食べ物ですが、丼ぶりを山盛りにしてトマトをガツガツ食べるわけではないし、食べるとしたらサラダとして1-2 切れ食べる程度ですよね。
もしくは、トマトソースのパスタを食べたとしても年がら年中食べるわけではないので、食べても大丈夫ですよ。
ただ、ナス科の野菜はアレルギーを起こしやすいのでナスとかトマトにアレルギーがある人は別です。(トマトもナス科です) アレルギーがある人は、もちろん控えた方がいいですよね。
健康体で特に病気やドーシャ的な「極端な」乱れがないのであれば食べても大丈夫ですよ。
ドーシャバランスよりも気をつけたほうがいいのが、トマトの皮です。大腸の壁にこびりついて排泄されにくいので、トマトに火を通した場合は皮は向いて使用した方がいいですね。
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先日の繰り返しになりますが、
アーユルヴェーダ的な免疫とは、ドーシャがサンチャヤ(増加)やプラコーパ(乱れ)になった時に、バランスを取り戻す力のことです。
だから例えば、生トマトを今日はたまたま8切れ食べてしまって、ピッタやラジャスが上がった(プラコーパになった)としても、普通の健康な人は体がそのバランスを戻してくれます。
私たちが人工的に手をかける前に身体に備わった自然の「知性」が働き、体はまた健康体に戻るのが普通です。
人間の身体に備わった「知性」は宇宙や自然界でも同じように働いていますよ。例えば、季節を例にとってみますね。1年を通じて、ドーシャバランスは季節ごとにサンチャヤ(増加)、プラコーパ(乱れ)、シャマナ(鎮静)を繰り返しています。宇宙(自然界)にもドーシャの乱れをまたシャマナ(鎮静)に戻す力があるのです。
だから神経質になって小さなドーシャの乱れを気にして食べるよりも、「今日一日の恵みに感謝して」楽しく食べることの方が大事だと思います。
人間という存在は、3層になっています。身体の層、心の層、魂の層です。心の層の影響は、身体の層よりも影響力が強いので、トマトが及ぼす身体の層レベルでのドーシャの乱れよりも楽しく幸福な心で食べるほうが健康的と言えます。
ただここで勘違いして欲しくないのは、先ほども言ったように、病気の人やアレルギーがある人は気をつけたほうがいいということです。
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