海の中から指輪を探すようなもの
ネガティブに惹かれるのです。説得力を感じるんですよね。
ポジティブ批判ではないですよ。わたし個人の思い。
ネガティブって例えると、海の中から指輪を探しているようなものだと思うのです。
包み隠さない本音の本音。指輪なんか見つかるはずないじゃん!っていう叫び。それでも探し続けて海に潜る感じ。
そこに、「こっちの方が早いじゃん!」って最先端の金属探知センサーみたいなものを積んだボートが横を通り過ぎたとしても、まずボートをレンタルするお金がないし、金属探知センサーを使う技術もなければ免許もない。その速さがキャパオーバー。
地道に潜って探して、そして時々すれ違うジンベイザメとか綺麗なサンゴを見つけたり、イソギンチャクに絡まってお互い「すみません!」みたいな気まずさを感じたり、亀に「竜宮城って本当にあるんですか?」としつこく聞いて嫌な顔をされたり、強風で顔に新聞紙が張り付いたみたいなイメージでワカメに視界を遮れらたり、小魚の大量の群れがきたらクラゲを傘がわりにしたり、ヤドカリに寝床を貸してもらったりするわけです。
そういった経験で、説得力が増すと思うのです。
そして時には鯨の背中に乗って、あの最高級ボートの上を飛んでまたぐ瞬発力を秘めてる場合もある。
10に持っていくとして、0の人なら+10、マイナスに振り切れた人なら+20、+50、+100の力が必要になるはずです。
そこまで持っていくのがとても大変で、試行錯誤しているその時は、まだマイナスの途中なんですよね。多分、0まで行けば簡単に10は行くと思う。
そのマイナスの間に出る言葉や想いや気持ちに、わたしはビリビリ痺れます。
別に0に持っていく必要もないと思うんですけどね。海の中綺麗だし。
万が一指輪が見つかったとしても、やったー!って喜んで、一通り指輪のキラキラを鑑賞したら、わたしはまた海に潜ると思います。次には何を探すんだろう。
ちなみにヤドカリから寝床を借りるには、藻を渡せばいいらしいです。
お金なんて海の中じゃ意味がないのさ。
宝くじ当たらないかなーってよく思ってるけど。
「だめ人間なら、そのマイナスに賭けてみろ」
このあと海から顔を出して、通院してきますね。