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【心に残るプログラムへの想いを語る】カロリーナコストナー"アヴェマリア"

今回ご紹介するのは、カロリーナコストナー選手2013-14シーズンSPのアヴェマリアです。
特に印象的であった、ソチオリンピックの演技。 
演技後の会場を包み込む美しい空気は、彼女しか演じることのできない圧倒的存在感をもつプログラムでした。

美しいスケーティングで魅せる

一蹴りでグッと伸びるスケーティングが美しい旋律にぴったり合います。
力んだスケーティングをしてしまうと、忙しい印象を与えてしまいます。
だからこそスローで綺麗な曲って難しいですよね、わたしも忙しくなるタイプなので、美しく演じられるスケーターが羨ましかったです。

見せ場のステップシークエンス

このプログラムの見せ場である、彼女のステップシークエンス。
スピード感がありながらも、深いエッジワークで大きく体を使っています。
ここまで上体を大きく使いながらも、バランスを崩さずにステップを行えるのは、体幹もしっかりしており、かつスケーティング基礎がしっかりしているからです。
またステップ後半のバックで滑りながら行うスパイラルのポジションは、エッジをアウトサイドギリギリまで倒して滑っていてすごいの一言です。

高く重力を感じさせないジャンプ

身長が高く手足が長くて、本当にスタイルの良い彼女、その分空気抵抗ができる分ジャンプを跳ぶのは大変だと思います。
しかし彼女のジャンプには無駄な力が一切入っておらず、かつ高く軸のぶれない綺麗なジャンプ跳んでいます。
ふわっと重力を感じさせないジャンプはアヴェマリアの音楽にぴったり合っています。

会場を包み込む空気感

演技が終わり、祈るようなポーズで演技を終えます。
優しい空気が会場一帯を包むような空気感を感じます。
彼女の美しいスケーティングと豊かな表現力が合わさり醸し出す、この空気感はコストナー選手ならではです。

コストナー選手こアヴェマリアは本来のスケートの美しさを感じるプログラムだと思っています。
ジャンプのためのプログラムではなく、プログラムを完成させるための要素のジャンプであり、その上で完成する美しい演技でした。
いつまでも心に残る演技です。

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