いつものホームレスのおじさん
たしか最寄のビュットショーモン駅だったと思うのだけど、毎朝メトロの入口に立ってるホームレスのおじさんがいて、5歳のわたしは母からフランをもらってあげていた。(当時はまだユーロじゃなくてフランだった)
小さなコップのようなものをもっているので、「ボンジュール!」と声をかけて、お金をいれるのがわたしの係だった。
あの頃は、お家がないってどういうことなのか、よく分からなかったけれど、いつもおなじ場所にいるおじさんにあいさつをしているうちに、だんだんと親しみが湧いてきて、友だちに